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第4話「守られる少女」
次の日の朝。
アジトの外。
リノンは木の枝に座りながら空を見ていた。
「いい天気〜」
足をぶらぶらさせながら楽しそうにしている。
その下では
☂️ フェイタン が腕を組んで立っていた。
「降りるネ」
「えー?」
リノンは不満そうな顔をする。
「なんで?」
「訓練するヨ」
「え?」
リノンは驚いた顔になる。
「私?」
フェイタン
「昨日見た」
「戦い方」
「まだ甘い」
リノンは枝から飛び降りた。
「むぅ…」
「でも勝ったし!」
フェイタン
「能力使ったネ」
「それは仕方ないでしょ!」
フェイタンは小さくため息をつく。
「まず体」
「鍛えるネ」
その時。
後ろから声。
📱 シャルナーク
「フェイタン先生だ」
「珍しい」
リノン
「先生?」
フェイタン
「黙るネ」
訓練が始まった。
リノンはフェイタンに向かって攻撃する。
しかし――
ヒュッ
フェイタンは簡単に避ける。
「遅いネ」
「むぅ!」
リノンはもう一度突っ込む。
ドンッ
しかし逆に地面に転ばされた。
「いたっ!」
シャルナークが笑う。
「弱い」
「うるさい!」
リノンは立ち上がる。
もう一度突っ込む。
しかしまた避けられる。
何度も。
何度も。
リノンは息を切らしていた。
「はぁ…はぁ…」
フェイタンは冷静なまま。
「まだネ」
その時。
静かな声がした。
「そこまででいい」
全員が振り向く。
📕 クロロ=ルシルフル が立っていた。
「団長」
クロロはリノンを見る。
「よくやった」
リノン
「ほんと?」
クロロ
「ああ」
フェイタン
「まだ弱いネ」
クロロ
「それでも十分だ」
その時。
拍手が聞こえた。
「♠すごいねぇ」
全員が振り向く。
そこにいたのは――
🃏 ヒソカ=モロウ
ヒソカは楽しそうに笑っている。
「この子」
「ほんと面白い♦」
リノンは首を傾げる。
「また来たの?」
ヒソカはゆっくり近づいてくる。
「君の能力」
「気に入っちゃった」
その瞬間。
フェイタンが前に出る。
「近づくナ」
シャルナークも立つ。
「ヒソカ、それ以上はダメ」
ヒソカはくすっと笑う。
「怖いなぁ」
そしてリノンに手を伸ばした。
その瞬間――
パシッ
ヒソカの手が弾かれる。
フェイタンだった。
「触るナ」
ヒソカ
「おや」
シャルナーク
「フェイタン怒ってる」
その時。
マチが歩いてくる。
🪡 マチ
「男ども」
「うるさい」
リノンはきょとんとしている。
「?」
ヒソカは楽しそうに笑った。
「この子」
「大人気だねぇ♦」
クロロが静かに言う。
「当然だ」
ヒソカ
「団長まで?」
クロロは答えない。
ただリノンを見ている。
リノンは気づいていない。
周りの男たちが――
どれだけこの少女を気にしているか。
ヒソカはくるっと背を向けた。
「今日は帰るよ♠」
「でも」
ヒソカは振り返る。
「また遊びに来るね」
フェイタン
「来るナ」
ヒソカは笑いながら去っていった。
静かになった場所で。
リノンは言う。
「なんかみんなピリピリしてない?」
シャルナーク
「してない」
フェイタン
「してないネ」
クロロ
「していない」
マチ
「してない」
リノンは首をかしげる。
「変なの」
その様子を見て。
旅団メンバーは思っていた。
(この子)
(絶対守る)
リノンはまだ知らない。
自分が――
幻影旅団全員に気に入られていることを。