注意事項
“何か不思議な世界線
“流血、暴力表現有り
“人外パロ
“抱き着く、押し倒す等の表現が有りますが、腐の意図は全く有りません
“軍パロ
“誤字脱字はご指摘下さい
その他は主の自己紹介欄をご覧下さい
出演メンバー…全員(ず友)
それでは本編へどうぞ〜
彼が俺達の前から消えて1週間
インカムも繋がらない。
GPSの反応は森の中。
それは6日前から変わっていない。
俺達を引っ張ってくれるリーダー。
頼もしいリーダーが居なくなってから、この国の活気が消えた。
もちろん俺を含めた5人もそう。
最近は挨拶程度で全く話さない。
もうそろそろ宣戦布告もありそうで。
街も暗くて怖くて。
前と色々な事が変わってしまって、
何かが起こる前兆のようで、
凄く凄く怖くて、
早く
早く、
早く帰ってきてくれよ、
ねぇ、Nakamu…、?
【Kn視点】
はぁ、
なんでだよ。
あの調査、やっぱり駄目だったのか?
あの国の下見、統領を行かせるべきではなかったのか?
俺が止めていれば。
俺が言っていれば。
俺が行っていれば。
そんな後悔ばかりが頭に浮かぶ。
心の天気は大雨らしい。いや、台風か?
雪…雷雨?
とにかく晴れてはいない。
はぁ〜ぁ。
前みたいに6人で話す事が出来ない。
俺は居なくなってしまっている彼の事が心配で寝れていない。
それは4人にも共通するようだ。
はぁ。
溜息しか出ない。
気晴らし…?に散歩でも行くか
「すぅ〜…、はぁ〜…、」
深くゆっくり深呼吸。
街を歩いている人は少ない。
前はよく居た小さな子供も。
買い物へ向かう母親のような人も。
すっかり静かになってしまった。
もちろん統領が居ないから。
心配と不安に押しつぶされそうになる気持ちはとても分かる。
「…はぁ〜……、」
何度もため息を漏らす。
Nakamu。Nakamu、。Nakamu…。
俺はお前が居ないとやってけないよ。
いつも明るかったよね。
いつも優しかったよね。
いつも、いつも助けてくれたよね。
今も助けてよ。ねぇ、Nakamu、
俺、しんどい。
でも、今、Nakamuの方が辛いかもしれないもんね。こんなこと言えないね。
すると後ろから声が聞こえた。
「きんとき?散歩?」
はっ、として振り返る。
優しい低い緑の声。
不安だった俺は泣きそうになる。
久しぶりに彼の声を聞いた。
「っ、シャ……クん、?」
Sya「うん、俺。」
俺の目には無理して笑うシャークんが映っていた。
そこから少し話し、気持ちは落ち着いた。
部屋戻るか、とシャークんが言い出し、今は2人で戻っている。
深緑の葉。嫌な程曇ってどんよりとした空。統領の綺麗な瞳のような水色の空を俺は最近見ていない。
「はぁ。」
Sya「疲れてんのか?」
そうだね、そう。
凄い疲れてる。でも大切な仲間の為に頑張ってる。
それは、
「お前もだろ、」
するとシャークんは少し困ったように顔を伏せ、
Sya「…ま、まぁ……ね?」
Sya「少し、だけ」
そういう彼は、前よりも隈が濃くなっていた。
翌日_
今日も曇り…、
昨日はシャークんのお陰で安心できた。
いつもより眠れたし。
今日は、敵のa国についての話し合いか。
彼が調査というか下見というかをしに行った場所。
そして消えてしまった場所。
まあ、話し合いまで時間はあるし、パソコンで何か調べとくか。
パソコンの電源ボタンをカチッと押す。
ヴー、という雑音が聞こえた
本人確認、パスワード。
慣れた手つきでパスワードを入力した。
[ようこそ_]
そう文字が出てきた後、見慣れたホーム画面が現れた。
どうやって検索しようか。
少し下へ目を移すと
[人狼、吸血鬼、対処法とは?細か……]
という文が現れた。
ふ、と思う。
最近、
人狼と吸血鬼の事件、増えてたんだっけ。
街の人達、怯えてたんだっけ、?
そして検索する。
[人狼 対処法]
丸い読み込みのマークが出て、消えた後には沢山のサイトがあった。
目にとまったのは、
対処法、ではなく。
人間に戻す方法、だった。
そうか、戻せば平和なんだ。
そして検索し直す。
[人狼 人間 戻し方]
さっきと比べ、数の減ったサイト。
1番上に出てきたサイトにカーソルを合わせて、クリック。
5秒程画面が固まった後、記事が出た。
人狼を人間に戻す方法とは!?
________。__、__
____。_______!
__。_____
_____。
_。
読み終わる。これで人狼が減る。
そう思った。
時計を見ると、話し合いの10分前だった。
向かっといてもいいか。と考え、立ち上がる。
ギュッと目を瞑り、開く。
行こう。
ガチャ、
ガチャ。
コツコツ、と足音が響く廊下に出た。
窓から見える街は暗かった。
階段を降り、会議室の前に立ち止まる。
誰か居るかな、いや、早いし居ないか?
など考えながらノックをする。
コンコン。
「ん、」
と中から声が聞こえた。
低くて眠そうで無愛想な紫色の声。
「スマイル?」
と俺が名前を呼べば
Sm「あぁ、きんときか?」
と、返ってきた。それと同時にカタッという何かを片付けた音。
「入るね?」
Sm「どうぞ。」
ガチャ、と音を立てドアを開けた。
隈の濃い、白肌の彼が見えた。
「スマイル、なんか痩せた?」
Sm「あぁ〜、かもね笑」
彼の顔には苦笑いが見える。
まぁ痩せたのは俺もだけどさ。
Sm「そういうきんときもね、」
「まぁ、たしかにね」
彼は体をこっちに向け、椅子を引いた。
Sm「ほら、座ったら?」
彼の優しさが伺える。
紫の瞳は少し細くなった。
「ん、ありがと。」
久しぶりだね。
と言いたかったけど喉から言葉は出なかった。
【Sm視点】
ストッときんときが腰を下ろす。
元気がない。きっとNakamuがいなくなったからだろう。
ズッ友であり、一番仲が良かったのは彼だ
相当ショックが大きいのだろう。
するときんときが口を開いた。
Kn「ね、スマイル。」
「ん?」
俺の目を見て彼は言う。
Kn「人狼、って知ってる?」
Kn「あと吸血鬼も」
一瞬固まった後、俺は言う
「あぁ〜、知ってる。」
「最近増えてきてるよな」
怖い。というのが、俺の初見の感想だった
可哀想とは思えなかったのを覚えている。
3年前_
俺は確か、森に来てた。
敵国の近くの。
下見、様子見と言っていた気がする。
その時、俺はナイフしか持ってなかったのだと思う。確か銃を忘れたんだっけ
様子見を終わり、帰っていた時。
ガサッと言う物音が聞こえたんだ。
警戒しながら俺は振り向いた。
すると、グルルル、と唸りながら俺を睨んでいる人狼が居た。
俺は無意識にナイフを構えたのを覚えている。でも俺の手は震えていて、怖いんだって気づいた。
「っ”…え…、?」
人狼「う”あ”ッ!!」
飛びかかってくる人狼。
どこか苦しそうだった。
「いや、…だ……」
攻撃が苦手な俺は判断した。
勝てない。俺は勝てない。
シャークんやBroooockとかの強い人なら勝てるかもしれない。
でも俺は無理だ。いつもは情報や指示を担当してる俺は、勝てない。
自分の国を向いて走った。
息が切れても走って、走って、走り続けた
この人狼についてをみんなに話して、対処法を考えなければいけない。
様子について話さなければいけない。
今、死ねない。
後ろからはずっと音が聞こえていた。
ガサガサッカサッ
やだやだやだやだ。
怖い、怖い怖い。凄い怖い。
森を抜け、日光が差した。
その時人狼は悲鳴をあげた。
人狼「ギャッ、!」
俺は反応し振り向いた。
人狼はその場に倒れ、動かなくなっていた。
日光が、弱点?
いや、そうか。そうだよな。
人狼って、夜の生き物だもんな。
じゃあ夜は強くなるんだな、?
「はぁッ…は…ぁッ…」
息が切れ、膝に手を着く。
しんどい。こんなに走ったのは久しぶりだ
すると耳元から音がした。
ジジっ
『スマイルっ!? 』
『 聞こえてる?』
これは、Broooockときりやんか…?
いつの間にかインカムがonになっていたようだ。こっちの声が全て入っている。
「あ、聞こえッ…てる…」
『 どうしたの、?』
と心配するNakamuの声。
『 敵がいたのか?』
と優しいシャークんの声。
『 今何処にいる?』
と物音と共に聞こえるきんときの声。
『 油断しちゃダメだよ?』
とゆっくり語るようなBroooockの声。
『 安心して、俺達がいる。』
と心強いきりやんの声。
あぁ、安心する。俺は今生きている。
「ありがッ…と、」
「敵は、居ない…よ、」
深呼吸した後答えたらインカム越しに、
『 良かったぁ…』
という仲間の声が聞こえた。
そこから自分の場所を教え、5人に来てもらった。どうしてもあの時心細くて、5人と一緒にいたくて、言葉に甘えさせてもらった
あの時から人狼が怖くて、恐ろしかった。
皆に話すと、大丈夫、と慰めてくれた。
きんときの「どうしたの」ではっ、とする
「あっ、いや、なんも」
気付けば3人は来ていた。
5人集まっていて、皆がこっちを見ている。
疲れきった瞳で。
そこから話し合いが始まって2時間。
話し合いが終わる。
その後は各自休むように、ときりやんが言っていた。
俺は力を入れて立ち上がる。
「よいしょ、」
Kn「…はぁ。」
きんときが溜息しかついていない。
疲れが溜まっているのだろう。
「きんとき。」
Kn「ん、あ、どした?笑」
無理に、笑うなよ。
「無理しなくていいよ。」
俺はできる限り優しい声で言った。
きんときは一瞬固まった後、
Kn「っ”ごめ、」
と泣き出した。
ポロポロ涙を流すきんときの背中をさする。
「大丈夫、大丈夫。」
_________
?「これ、怖い、?笑」
_________
「…っ”」
_________
?「……ははw」
_________
「っ”あ”ッ…」
________*_
?「適合するかなぁ?w」
__*_____*___
「……」
_**____*___*__*
【Kn視点】
俺は窓から空を見ている。
雲は少し薄くなっていた。
…、書類するか。
棚に置いてある資料を手に取った。
と、その時、サイレンがなった。
っ、人狼か、
資料をまとめ、棚に入れる。
するとインカムの音が入る。
ジジっ
『 きんとき聞こえるか?』
とシャークんの声が聞こえた
「っあ、うん」
『 今から言うこと、できるよな、』
少し焦っているように聞こえる。
「うん、できる、」
シャークんを落ち着かせるようにゆっくり言う。
『 ありがとう、じゃあ、』
『 医療器具の確認、使える様にしておいて。』
「OK、任せて。」
必要最低限のことだけ話し、インカムを
OFFにした。
そこから急いで部屋を出て、1階にある医務室へ急いだ。
【Sya視点】
人狼、か、
前にスマイルが言ってたやつ、か、
えぇっと、場所…は?
ジジっ
「スマイル、場所は?」
『 うーんとね、街のハズレ、の、とこ?』
と静かな落ち着いた声が聞こえた。
向かうか。その途中で会うかもしれないし、と思いながら、銃を構え、歩く。
「おけ、ありがと。」
『 ん、頑張って、ね、?』
はーい、と返事をし、インカムをOFFにした。
小さな階段を下り、細い道を歩く。
今はもう使われていない建物が目に入る。
少しすると高い悲鳴が聞こえた。
「いやっ!いやぁぁぁぁぁぁ!!!」
っ、襲われて、る、?
早く行かないとっ、!
俺は駆け出した。
「っ、どこだっ!」
銃を構え、俺は大声をだす。女性が駆け寄ってきた。
「たっ、助けてっ、下さいっ!!」
「あっち、に、人狼、がっ!」
そういう女性は右手を怪我していた。
獣に引っ掻かれたような痕が残っている。
「あの、ちょっとだけ待って下さいね、」
「っ、はい!」
俺は少し待つように言い、服の中から包帯を取り出した。
「手、出してください」
「は、はいっ、!」
不器用ながらも包帯を巻く。
周りの音をよく聞き、警戒しながら。
「で、できました、」
その女性は深々と頭を下げて、
「ありがとうございましたっ!!」
と言っていた。
俺は警戒しながら進む。
するとガタッという音が聞こえた。
「っ”…」
体が強ばる。
聞いたところ、人狼には特徴があるらしい。1番わかりやすいのが、
尻尾、耳、目らしい。
毛の生えた灰色の尻尾に耳、赤黒く染まった目が人狼の特徴。
人を食べた数が5人以下ならば、左頬に
黒い草花のマークがあるらしい。
人狼が好むのは、戦い経験が豊富な人の肉。血。
だからNakamuに気を付けるよう言われていた。
___________________
気を引き締め、歩む。
ガサッ、ゴソ、
「……っ”…」
「すぅ〜…、ふぅ〜…、」
そして物音のする家の扉を開ける。
ガチャッ!!
「おい!出てこい!」
ゴソゴソッ!
人狼?「……」
俺は影に向かって銃を打った。
パァン!バン!
その銃弾は人狼の左肩に当たったらしい。
悲鳴が聞こえた。
人狼?「あ”ッ…う”ぃ”…」
ナイフを持って俺は悲鳴の聞こえた方へ近づく。
…恐る恐る近づくと………。
そこには、
赤黒い瞳に艶のない茶色い髪の、
ずっと待ってた、会えるのを待ってた彼の姿が見えた。
でも望んでいた姿ではなくて。
灰色の尻尾に耳。
頬には黒いマーク。
グルルルルと唸る彼。
「…っえ……、な…、かむ…、?」
俺は驚き、口にした。
助けて、と言わんばかりに彼は唸った。
Na「う”ぅ”ッあ”ッ!」
俺は調査に来ていた。下見、とも言えるだろう。その日は雨が降っていた。結構強めの。途中で雨が降ってきたため、傘は持ってきてなかった。
雨音が響く森の中、下見を終え、帰ろうとした。
その時、雨の音で気づかなかったのだろう。後ろから布を口に当てられ、腕で動きを抑えられた。
「んッ、!」
?「動くな」
「ん〜、んッ、!」
必死で抵抗しようとした。でも自分の方が小さくて、力も弱くて、何も出来なかった。
?「動くな。仲間がどうなっても良いのか、?笑」
そんなこと言われたら何にも出来ないじゃないか。
「ん、…んッ」
何者かの左腕が自分の首元にある。
怖い。抵抗したら皆が殺され、る、?
怯えているとソイツが言った。
?「少し実験したくてね。」
「来てくれないかい?」
さっきより小さい声で、耳元で囁いた。
?「もちろん、抵抗しないよね?」
「ッ…ん〜、」
俺は必死に頷いた。
?「ふふ、良い、ね、?」
そこで俺の意識は途絶えた。
俺は目を覚ます。灰色の床、壁が目に入った。意識を失う前のことを思い出し、急いで体を起こす。立ち上がった。
「ッは、ここっ…」
周りを見渡すと、灰色の檻に灰色の床、壁、天井。自分の手首足首には鎖が着いていた。
短めの鎖。
怖かった。何をされるか分からないから。
でも、自分が犠牲になるだけで、皆が無事ならいいや。そう思った。
?「やぁ、起きたのかい?」
意識を失う前の声。
「ッ、…」
?「怯えなくて良いんだよ?笑」
不気味な笑い方。手が震える。
「ッ、いやっ、…」
?「ほらほら、大丈夫〜笑」
その人は腰から鍵をとり、檻を開けた。
コツコツ、と入ってくる。
「ぁ、あ、あぁ…、」
声が震える。不気味に笑うその人は自分より大きくて、強くて。
「…っや…、ぁッ、」
?「ね、覚えてる?笑」
え、何、を、?
っあ、あれ、か、
「…っ”は、いッ…」
?「ほら、抵抗しないでね、?」
その人は銃を見せながら言った。
そこから2日。
何故か毎日殴られた。蹴られた。
痛かった。でも皆の為って思うと頑張れた
?「おはよう」
ニコニコとその人は部屋に入ってくる。
いつもより機嫌が良いようだ。
「……ッは、い」
?「今日はねぇ、血が手に入ってね」
血、?何の、?皆の、?
「ぁ、あぁ、ぁ、ぁッ…」
?「血が怖いのかい?笑」
と血の入った注射器をヒラヒラ見せる。
何の血なんだ?
すると俺の目の前に来て、しゃがみ込んだ。俺の目線に合わせるように。
「ぇ、あ…、っ”」
その人は急に俺の前髪を掴み、前後に頭を揺らす。
「い”っ…」
?「ふはは、ははw」
「ぁッ…っ”」
その人は笑いながら俺を見ていた。
眺めていた、とも言えるだろう。
手で攻撃を受けようとした時に言われた。
?「抵抗しても良いの、?笑」
「ぁ、ごめッ…なさ…ッい…、」
気が付くと涙が頬を流れていて、怖くて震えちゃってて。
その人は注射器を左ポケットにしまい、俺の腹を殴る。
「い”ッあ”…う”ぐぁッ、」
?「ふふw良いですねぇ、笑」
そうやって、1時間程耐えてたら、唐突に言われた。
?「これ、怖い、?笑」
注射器を見せながら聞かれる。
「ふ、ふーっ、ふーっ、」
痛む体を抑えながら顔をあげる。
「…っ”」
痛い。怖い。
?「……ははw」
急に笑い出すその人。
怯える自分。
その人は歩いてきて、俺と目線を合わせる。精一杯睨んだつもりだが、全然効いていなかったらしい。
?「はぁ〜あw」
左手を俺の首元に当てた。驚くほど冷たかった。
「ひぁッ…、」
?「じゃあ、ね、?w」
「あ”っ”ッ…」
俺の首の右側に激痛が走った。
針で刺されたんだ、と分かった。
するとすぐ目が回って、回って。
暗く染まっていった。
最後に見たのは不気味な笑顔だった。
?「適合するかなぁ?w」
「……」
目を覚ます。
視界が少し赤かった。
体、動かしてみよう。
すると前の体の痛みは自然と消えていて、
すっと体が動いて。
手首に目線を落とすと、まだ鎖はついていた。でも、違和感。爪が、長い。なんだろう。
すると声が聞こえ、体が動かなくなった。
「ッえ…、?」
?「お…、?」
なんて言ってるか分からない。
その人はこっちを見て笑っていた。
?「て、ご…た…、んだ…、」
なんて言っているのだろう。
でも体が勝手に動いて、自分で抑えれなくなって、。
「あ”ぅ”…ッ、はぁーっ、」
?「w、じ…ぅ、……w」
どうしてもその人に近付きたくなって。
どうしてもその人の所に行きたくて。
どうしてもその人を食べたくて。
おなかがすいた。そう思った。
_*____*___**__
「う”ぅ”ぅ”ぅ”…がぁッ、!」
?「wお、…し…」
助けて。しんどい。辛い。苦しい。
興奮しているのか、体が暑くて。
すごくすごく息苦しくて。
自分の意思で動けなくて。
やだ、やだ。助けて。皆。助けて。
体に異変が訪れた次の日。
縄で縛られていたが、外に出れた。
でも見た事が無いような、あるような、不思議な場所だった。
赤くて、人がいなくて。でも建物は沢山あって。
変わらずに息は苦しく。しんどかった。
?「お、ぇ…と……はこ…で、ぉわ…、ね」
その景色を前に俺は告げられた。
何と言われたかは分からなかった。
そして縄を外され、頭を撫でられた。
不思議な感覚だった。
「グルルル、う”ぁ”ッ…」
手首は掴まれたまま。力が強かった。
暗い建物。人の居ない場所。そんな所に自分は置いていかれた。ここは何処だろう。
?「じゃ…、な」
その人は、そう残してどこかへ行ってしまった。
俺は少し歩き回った。
すると聞いたことのある大きな音。
耳が壊れそうな程大きかった。
[ーーーーーーーー、!!!]
[ーーーーーーーーーーー!!]
なんと言っているかは分からなかった。
何となく怖くなって、近くの古い建物へ入った。
すると小さな悲鳴。
「っ!?」
目の前にいる女性はビクビク怯えていた。
何に怯えているんだろう。
そう思ったと同時に、またあの感覚が現れた。
「あ”ッ、うぅ”…、」
頭が痛い。息がしづらい。体が言う事をきかなくなって、その女性の元へ。
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
大きな高い悲鳴。飛びつかずには居られなかった。
「う”ぁ”ぁ”ッ、!」
やめて、やめて。
とまって。おれのからだ。
そのひとをきずつけたくないの。
かわいそうじゃない。
俺の右手はその女性の右手を引っ掻いた。
血が出ていた。痛そうだった。
「いや、いや、い…やぁッ…、」
怯えているその女性は右手を抑えながら俺を睨んでいた。
ごめんなさい、ごめんなさい。
俺もしたくてした訳じゃないなんて、そんなこと言っても許せないよね。
「い…、!、やぁぁぁぁぁぁ!!!」
その女性は泣いて逃げた。
俺の体は追いかけようとしていた。
でも何かのツルに絡まって、転けそうになった。
また誰かの叫び声。
自分のせいなんだろうか。
自分が居なければこうはなっていなかったのだろうか、?
みんなとあいたい。
みんなとはなしたい。
みんなにあやまりたい。
するとゆっくり歩いてくる音が聞こえた。
また、まただ。また人を傷付けてしまう。
やめて、こないで。おねがい。こないで。
ガチャッ!!
人「、い!」
聞き慣れた声。会いたかった人の声。
その人の所に向かいたいけど向かいたくなかった。やめて、こないで。
ガサッ!ゴソゴソッ!
まだ人を見ていないから体はそんなに苦しくはなかった。こないでね。
隠れようと建物の奥に向かう。
物音が立ってしまう。
ゴソッ!
「……」
そして大きな音と共に左肩に激痛が走る。
痛い。
パァン!バン!
「あ”ッ…う”ぃ”…、」
痛いよ、痛い。
でも、仲間に殺されるなら良いか。
そして小さな足音が近づいてくる。
あぁ、久しぶり。
こんな姿でごめんね?
俺だってなりたくなかったよ。
人「…っえ……、な…、かむ…、?」
絶望した顔の彼。
構えていた銃を下ろした。会いたくて、会いたくなかった人。
傷付けたくないよ。逃げて。
それか、俺を殺して。
何もしたくなかったのに、体は勝手に動いて、彼の所に行っていて。
「う”ぅ”あ”ッ!」
ちょっとまて、硬すぎるだろ。
カッチカチじゃあないか。
てことで前編終了です。
ただの自己満ですね。
なんと勢いで9500字程。
一日で仕上げました。
今から中編か後編かを書いてきます。
一応後編予定ですね。
ゴールデンウィーク入るんで頑張ります。
では。
また午後に
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泣けるこれ……(´;ω;`) 続き待ってます……