颯馬視点
お、次湊じゃん。
たしか、借り物競争か。
高得点の競技。
「うぅ…獅子野くんかっこいい…」
うわ…
「ここじゃなくていいだろ。そっち行けよ」
「いいじゃん。ここが1番見やすいんだよっ!」
なるほどな…
でも、俺1人だけで見たい…
まぁ、こいつが機嫌悪くなったら多分めんどくさくなるし
「好きにすれば」
「On your mark」
あ、始まる
パンっ!
グラウンド中に色んな音が響き渡る。
やっぱり湊早いなぁ〜
ぶっちぎりの1位じゃん笑
お題ボックスにたどり着き、湊が1番に紙を引いた。
…ん?何固まってんだ?
もうみんなお題引いて走り回ってるぞ…?
「獅子野くんどうしたんだろ…?」
隣にいる田中も気になっているのか頭にはてなマークが浮いている。
そうしたら、湊がこちらへ向かって走ってくる。
そして、湊の頬はほんのり赤らめている。
「颯馬っ!来てっ!」
グイッと手を引かれる。
「ちょっ、湊?」
何も言わないままダッシュで俺を引っ張っている。
お題ってなんだ、?
…まさか、
いや、期待しない方がいいよな、どうせ仲良い友達とかだろ…
「えっと…は、はい!1位は獅子野さんです!」
なんとか1位になれた…
それより…
「なぁ、湊、お題って…」
「好きだっ!」
…は、?
今、なんて言った?
湊が、俺を、
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