桜「なんで…こうなるんだよ!?」
楡井「さ、桜さんっ落ち着いてくださいっ」
小倉「あっはは桜くん声でっか〜、面白っ」
何故この3人が一緒にいるのか、それは昨日のこと…
鷹獲りの本部にて桜達が幹部の紹介を受け、椿野達と出会い、少しした頃
蘇枋と楡井が鷹獲りの幹部達と話す間、小倉が話しかけてきた
小倉「ねえねえ桜くん達、ちょっといい?」
桜「あ?何だよ」
楡井「?」
蘇枋「ん?」
小倉「明日さ、俺クンともデートしてよ!」
桜「は…?…はあ?!」////
と、半ば強引に誘われたためである
(ちなみにそのあと「うちの後輩誑かさないでちょうだい」と椿野にゲンコツをもらった)
そして今にいたる
ちなみに蘇枋は用事があるといい、欠席する事になったため3人でデートだ
デートと称し連れてこられたのはあの水族館だった
桜「なーんでまたここなんだよ…」
小倉「んー?涼しいし、ゆっくり出来そうだな〜って思って!まぁ俺が行きたかったからってのもあるかな~」
桜「んだよそれ…」
横を見るとそこは珊瑚礁の中のように美しく、確かに涼しいし過ごしやすいと感じる
そしてクラゲの水槽のコーナーについたとき、小倉が足を止めた
桜「?…どうした、」
楡井「何かあったんですか?」
小倉「…」
小倉は黙って水槽の方へ身体を向ける、桜と楡井もその流れで水槽を眺めた
水の中を優雅に泳ぐ沢山のクラゲ達、レースのカーテンの様な美しい触手が
風に靡く草の様に、夜空に光るオーロラの様に思え、うっとりとした気持ちになる
小倉「ねぇ知ってる?クラゲってさ…死んだら海に溶けるんだって」
桜「は?そうなのか⁈」
小倉「うん、そうなんだ~ 知らなかったの~?」
桜「し、知らねえよ…そんなこと」
楡井「割と有名ですよね、そのお話!」
突然の雑学マウントに少しカチンときた桜
小倉「でも“べニクラゲ”ってクラゲはさ、ポリプに戻って、また成長して大人になるんだって〜、凄いよね!」
桜「マジかよ、不死身ってことじゃねえか!」
楡井「初めて知りました!…っ」
小倉「そうだね~、凄いよねぇ____」
2人の間に沈黙が流れる…
桜「…は?それだけか?」
小倉「それだけですっ!」
楡井「え?!」
ニカッと笑い両手のひらを広げる小倉、今までの発言は一体なんだったのかと
ずっこけそうになる楡井と、心でツッコミを入れながら拳を堪える桜であった
小倉「ここの水族館さ、カフェもついてるんだけど、お昼そこでいいかな?」
桜「あ?…あー何でもいい」
楡井「お、俺も大丈夫です!」
小倉「オッケー!」
右に桜の、左に楡井の手を握り小走りで進みだす、小倉
カフェに着くと、すぐさま水槽付近の席に座りとりあえず飲み物を頼む
少ししてから机に三つのコーヒーが並び、店員が下がっていく
小倉「ここのカフェね、苺のタルトが美味しいんだ~、お持ち帰りできるから好きなの頼みなよ〜」
楡井「へぇ〜!いいですね、じゃあ蘇枋さんにお土産買って帰ることにします!」
小倉「そうしなそうしな〜!」
うきうきした様子の小倉が桜と楡井にメニュー表を渡す
だがそれに桜が返したのは、質問だった
桜「何で今日、で…デート…なんて、誘ったんだよ…」
小倉「ん?……」
コーヒーを飲む手を止め、小倉が桜の方へ視線を向ける
小倉「桜達が、俺クンのこと知りたそうだったから」
桜「は?」
続く
コメント
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返信遅れてすみません💦 部活とかで忙しくて遅れました もうね題名見ただけで神作って分かる!今回もマジで最高でした!