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ㅤㅤㅤ ㅤ zm×sha
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ㅤ 綺麗な恋?
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ㅤ 学パロ 暗め 死ネタ
ㅤ 流血表現有
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ㅤ zm『』
ㅤ sha「」
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これはお互いが綺麗な恋をしていた時の話。
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zm視点
学校がつまらなく保健室でサボった時があった
人よりコミュニケーションを取るのが苦手なのか、馴染めなかった。
1ヶ月に2回、1週間に1回、最終的にはほぼ不登校
保健室にいていいと言われた日だけは学校に行っていた
そんな時同じ学年のシャオロンに出会った
俺らは一学年250人くらいの地元では大きめの高校に通っていた、もちろんシャオロンのことなど知らないにすぎなかった
「2組のシャオロンでーす」
『5組のゾムです、』
初めこそ上手く話せなかった。でも保健室にいる日が増えていく度、仲は深まっていった
ずっと一緒にいると当たり前のように気になって…いつ自覚したかは覚えてないけど、いつの日か彼のことを好きになっていた…うーん、
身体も心も人一倍弱いシャオロンは、生まれてからずっとこんな生活で、一人でいいからずっと一緒におれる人が欲しい…と寂しそうに呟いていた
そんな可愛い一面に惹かれた…んやったかなぁ
シャオロンは面白いだけだと思ってたからギャップを感じたというか
…でも俺にとって唯一の友達。友達を失いたくなかった
少ししてシャオロンの体調が少し回復した
クラスに馴染めちゃうかも!と喜んでいた時、ボタンをしっかり止めていない彼の袖がひらりと中を覗かせた
『その傷、何?』
自傷だろう、恐らく。
でも追い詰めず彼の口から出る言葉を待った
「今は、もう、平気やから」
『自分で傷つけんなよ』
「だって辛かったんやもん…俺だけ…」
『…自分でするくらいなら俺呼んでや』
sha視点
クラスのみんなと関われるかもしれない
そう思っただけで俺の心には花が開いたような。
それでもゾムと会える機会が減るのは悲しかった
…ゾムのこと好きやったし、
『その傷、何?』
……あ。最悪。
普段からボタン閉めてなかったけど夏になるからヒートテック着るのやめたんだった、隠してた訳では無いけど、
俺だけみんなと違うんだと思うと辛くて、俺の腕にはみんなの元にいけると知らされていなかった時に付けた傷ばかり。
「今は、もう、平気やから」
『自分で傷つけんなよ』
「だって辛かったんやもん…俺だけ…」
『…自分でするくらいなら俺呼んでや』
意味わからん…とか思いつつも結局ゾムを呼んでしまった
それは、 体調は回復していたはずなのに、傷を見られたから、ゾムが変なこと言うから、
開きかけていた俺の心はまた閉ざしてしまった。
いつも使用していた剃刀を彼に手渡すと彼は
「ぃ゙ッッッ!?!?」
消えかけてきていた傷の上から、おいをかけるように俺の腕を切った。 意味がわからなかった
『ごめん、でも自分の手で傷つけて欲しくなくて』
痛みなんて一瞬、痛みの後にくるものは愛おしさ
愛おしさ…??何を言ってるんや、?
俺は大好きな彼に傷つけてもらえて喜んでしまった
俺の恋はいつの間にか綺麗な恋ではなくなっていた
zm視点
あーあやっちゃった。 やってはいけないとわかっていたのに、わかってたはずなのに。それなのに俺の手はやってしまったのだ
俺はこの日初めて大好きな彼を傷つけてしまった
その日からまた彼の腕には傷が増え始めた
俺を呼んでって言ったやんと言い俺が傷つける日もあれば、本人が病んでしまって自分で傷つけていることもあった
次第に彼はどんどん堕ちていき、何度も死のうとしていた
正直そんな彼を見て俺は喜ぶ ような…人だった。弱っていく彼を見ては悦んでいた
シャオロンの家に遊びに行った時、いつもどんな風にしてんの?と興味本位で尋ねてみた
「…こうやって、でも上手くいかない、」
『ふーん、俺も手伝おっか?』
そう言ってから彼は冷たくなって、俺はずっと不安で寂しかった。
保健室にも来てくれない、そんなに俺と会いたくないんか、
度が過ぎると距離ができてしまう、そんなこと生きてきた中で何度も学んでいた。
それから毎日彼の家に通うようになった
彼の部屋に行き、ゲームもして、学校の話もして、
そして今日初めて
『俺シャオロンのこと好きだよ』
そう伝えた。冷たくなりすぎた彼からの返事はなかった
俺は綺麗な恋なんてしていなかった。始めから歪んでいた。これまでも、これからも
ㅤ 終
コメント
3件
歪んでる……歪んでる、最高すぎました🥹