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俺がラウールと海鮮を食べていた頃2人で初詣に行っていた佐久間くんと阿部ちゃんは、日が長く、暖かくなるにつれてだんだんとまた距離が開いていく。


梅が咲き、桃が咲き、世間が春色に染まり始め、桜の開花予想がニュースで流れる。



俺は、この1年関係を築きながらずっとあたためていた賭けに出た。


🖤「阿部ちゃん、一緒に桜見に行こう」

💚「えっ?」


阿部ちゃんは案の定戸惑っている。


🖤「俺、阿部ちゃんと2人で桜が見たい。満開のやつ、見に行こう?ね?」


押して押して押すと、阿部ちゃんの口からついに本音が漏れた。


💚「めめ、ごめん。桜は無理」

🖤「どうして?」

💚「昨年も心配してくれてたよね。あの時は話したくないって言ったけど、めめだから話すよ。俺ね……」


そして阿部ちゃんは、『その時のこと』を教えてくれた。

佐久間くんと見る桜が好きだった、そして佐久間くん自身が好きなんだと気付いた。

告白しようと決めた年に、桜の下で岩本くんが好きだと聞かされた。

何もないフリをしたけど、こんなにずっと引きずって辛いと思わなかった。佐久間くんも薄々勘付いてるのが尚更辛い、と。


💚「俺、間違えちゃった。なんで1年、次の桜の季節まで待ったんだろうって。もっと早く言ってたら何かが変わってたかもと思ってしまうし、春が来る度に桜吹雪の下で嬉しそうに照が好きって言った佐久間の顔を思い出して苦しくなる」


ずっと閉じ込めていたものが、どんどん溢れてくる。

途中から阿部ちゃんはタオルで顔を覆って泣いていた。

🩷が好きだった💚を好きになった🖤のはなし

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コメント

7

ユーザー

うーわ 切ねえ

ユーザー

コルァ!!!佐久間ァァァァァァ!😡←感情移入しております

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