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人生はいつだって”平凡”だと思っていた。
あの日までは____
「美海ちゃんおはよ〜!」
「ん、結葉ちゃんおはよ」
少しだけ早い朝の教室に私の声と1年生の時からのクラスメイトで、友達である美海(みう)ちゃんの声が響く。教室には他にも10人ほど人がいるがお構いなく私は美海ちゃんに話しかける。
「ね、美海ちゃん!何やってるの!!」
「…」
「数学やってんの!えらすぎ!さすがだよ〜」
「ちょっと結葉ちゃん邪魔しないで」
「えー、私他人のお勉強してるの邪魔するのが趣味なんだもーん」
そんな毎日のようにしている一連の会話を終えるとまた声が聞こえた。美海ちゃんと違って少し高い声だ。と、したら…
「穂乃果ちゃん!!おはよー!」
「結葉ちゃんおはよー!」
予想は的中。美海ちゃんと同じく1年生の時からのクラスメイトである穂乃果(ほのか)ちゃんだった。彼女はあまり1年生の時は話す機会が多くなかったが2年生になって近くの席になったからか、かなり増えた。
「ねー、美海ちゃんが塩対応なんだけどー!ひどくない!?」
「あーあ、美海そういうことするのダメだよー」
「そーだそーだー!」
「いや、さすがに勉強の邪魔されるのは嫌でしょ」
「でも…ねぇ〜?」
「ねぇ〜?」
確かに本心としては邪魔するのは良くないとは思いつつもなんだかんだ言って美海ちゃんはちょっとだる絡みをすれば構ってくれるので2人で近くで見せつけるかのように話す。
「それでさ〜〇〇ちゃんがさ〜」
「え〜!?そーなの!」
なんて話しているうちに美海ちゃんも諦めたのか話に入ってきてくれて、私が最近楽しみにしている3人の朝のお話タイムが始まる。そして10分ほど話していたら担任の先生が入ってきたのでまたね、といいながらも全員隣同士なので話しつつそれぞれの席に着いた。
そしてちらりと彼の席を見て、今日も来てる、なんて思いながら今日も一日頑張るぞ!と心の中で自分を奮い立たせた時、朝のHRを告げるチャイムが鳴った。