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学校を出て、また未早を家に連れてきた。どうやら皆出掛けているようで、中はしんと静まり返っている。

「未早、テスト勉強する?」

「そうだね……」

鞄を置いてカーテンを閉めた。

明かりをつけてないせいで、途端に暗くなる部屋。こんな部屋で勉強なんてできるわけがない。

「今日は勉強はいいや」

「だな」

佇んだまま、彼の唇を掠め取った。

「ふっ……」

彼の柔らかい舌が奥へ引っ込む。それを逃がさないよう後頭部に手を当てて引き寄せた。絡まる唾液と吐息は身体の内部を溶かしていく。

こんなに熱いなんて。熱でもあるんじゃないかと心配になる。多分、未早も同じことを思ってるんだろうけど。

「……皐月」

「うん?」

「今日は、欲しい」

ベッドにふたりで倒れた後、未早はそんなことを言った。彼の頬に手を当てて、片手でシャツのボタンを外していく。

「欲しいって、何が」

「わかってんでしょ」

「わかんないなあ」

ベルトにまで手を掛けた時、未早は赤い顔で大袈裟にため息をついた。

「皐月のそういうとこ、ほんときらい」

赤い顔を隠すように両手を前に出す。もちろん邪魔だから引き剥がし、シーツの上に押し付けた。

「そりゃ、言わなきゃ分かんないのはトーゼンだろ?」

彼の首筋にキスをすると、未早はビクッと身体を震わせた。

「普段ドMのくせに、こういう時だけドSだよね」

「ふっ……」

下衣を奪い取り、下着の上から彼の脚の間に手を這わせる。そこは、硬く膨らんでいた。

彼も興奮している。この状況に胸を弾ませ、息を乱している。これから自分がされることに期待しているんだ。


「……俺がいじめたいと思えるのは、世界中でお前だけだよ」


汗が滴る。

どうしてこんなに熱いのか、ふやけた頭じゃ全然分からない。

ただ、彼の体温を肌で感じていた。

「痛……っ」

ローションでぬらした指を彼の後ろに潜り込ませる。彼は辛そうに涙で顔をぬらしていた。

「辛かったら、一回抜こうか?」

初めてのことだから、彼の負担は計り知れない。

「こういう時は焦らず慌てずって、ネットにも書いてあったし」

「ちょっ……こんな時に笑わせないで……」

未早は苦しそうにしていたけど、後ろは少し緩んだ気がした。

「そうだな。イけるとこまでイッちゃった方が後々良いかも」

「ひぁっ!?」

速く抜き差しして、中を広げた。すごく熱くて、火傷してしまいそうだった。しばらくの間、彼の中を広げて……指を抜いた後、塞がりきらない彼の入り口を舌で舐める。

「エロいな」

「……っ」

未早は恥ずかしそうにシーツに顔を沈める。そんな様子の一々が可愛かった。



先輩にそのBL小説はまだ早いと思います

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