テラーノベル
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『笑っている君が、一番心配だった。』
「気づいてほしくないこと」
翌日。
ガラガラッ。
ちぐさ「おっはよー!!」
けちゃ「ちぐ、おはよぉ!!」
ぷりっつ「おっ、今日は早いやん!」
ちぐさ「ふふん!昨日より早く起きました!」
まぜ太「何分?」
ちぐさ「……。」
まぜ太「おい。」
ちぐさ「……7時半。」
ぷりっつ「昨日より遅いやん!!」
ちぐさ「えぇ!?」
教室に笑い声が響く。
あっと「まあ、間に合ってるからいいんじゃない?」
ちぐさ「あっとくん優しい〜!」
まぜ太「甘やかすな。」
あっと「ごめん。」
ちぐさ「なんであっとくんが謝るの!?」
また笑い声。
その様子を見ながら、あっきぃも笑っていた。
――けれど。
昨日から残っている違和感は消えていなかった。
1時間目。
先生が黒板に問題を書いている。
ちぐさはいつも通りノートを書いていた。
その隣では、けちゃが必死に問題を解いている。
けちゃ「うぅ……分かんない……。」
ちぐさ「どこ?」
けちゃ「ここぉ。」
ちぐさがけちゃのノートを覗き込む。
ちぐさ「あ、ここ計算間違ってるよ。」
けちゃ「えっ!?」
ちぐさ「ほら、ここ!」
けちゃ「あ!!ほんとだ!!」
ちぐさ「惜しかったね!」
けちゃ「ちぐ先生ありがとう〜!」
ちぐさ「どういたしまして!」
その様子を見ていたあっきぃ。
あっきぃ「……。」
やっぱり。
ちぐちゃんは、誰かが困っているとすぐ気づく。
放課後。
6人は教室で帰る準備をしていた。
ぷりっつ「今日どこ寄ってく?」
まぜ太「昨日クレープ食ったばっかだろ。」
ぷりっつ「毎日食べてもええやん!」
あっと「さすがに太るよ。」
ぷりっつ「あっとまで!?」
けちゃ「じゃあカラオケ行こー!!」
ちぐさ「いいね!!」
あっきぃ「俺も賛成!」
みんなで盛り上がっている。
そのとき。
ちぐさがふと、まぜ太を見る。
ちぐさ「……まぜたん。」
まぜ太「ん?」
ちぐさ「今日なんかあった?」
まぜ太「は?」
ちぐさ「ちょっと元気ない気がする。」
まぜ太が一瞬黙る。
まぜ太「……別に。」
ちぐさ「ほんと?」
まぜ太「ほんと。」
ちぐさ「そっか。」
ちぐさはそれ以上聞かなかった。
ただ――
ちぐさ「なんかあったら言ってね。」
まぜ太「……。」
まぜ太「お前に言われると変な感じするな。」
ちぐさ「なんで!?」
まぜ太「いや。」
まぜ太が少し笑う。
まぜ太「ありがとな。」
ちぐさ「うん!」
そのやり取りを、あっきぃは黙って見ていた。
カラオケ店。
6人は部屋に入るなり、大騒ぎ。
けちゃ「一番最初僕歌うー!!」
ぷりっつ「俺も!」
ちぐさ「じゃあ俺も!!」
まぜ太「お前ら元気すぎ。」
あっと「まあ、いつものことだね。」
あっきぃ「じゃあ俺、飲み物取ってくる!」
けちゃ「僕コーラ!」
ぷりっつ「俺も!」
まぜ太「俺は水。」
あっと「俺も水で。」
ちぐさ「俺は……。」
ちぐさがメニューを見る。
ちぐさ「……俺も水でいいや。」
あっきぃ「了解!」
あっきぃが部屋を出る。
――数分後。
戻ってくると、ちぐさが一人で窓の外を見ていた。
あっきぃ「ちぐちゃん?」
ちぐさ「……っ。」
ちぐさが振り返る。
ちぐさ「あっきぃ!」
あっきぃ「また外見てた?」
ちぐさ「え?」
ちぐさは少し黙る。
あっきぃ「最近よく見てるから。」
そして――
ちぐさ「……なんとなく。」
あっきぃ「そっか。」
あっきぃはそれ以上聞かなかった。
ちぐさも何も言わなかった。
その直後。
けちゃ「あっきぃー!!早く歌おー!!」
あっきぃ「今行くー!」
ちぐさ「俺も行こ!」
2人がみんなのところへ戻っていく。
帰り道。
夜の街を6人で歩く。
ぷりっつ「今日楽しかったなぁ!」
けちゃ「また行こうね!!」
ちぐさ「うん!!」
笑うちぐさ。
その顔を見ながら、あっきぃは思った。
あっきぃ(……やっぱり。)
あっきぃ(俺、気にしすぎなのかな。)
ちぐさはいつも笑っている。
みんなといると楽しそう。
誰かが困れば助ける。
誰かが落ち込めば寄り添う。
――なのに。
あっきぃ(なんで俺は……。)
少しだけ、ちぐさの背中を見る。
あっきぃ(ちぐちゃんのことだけ、何も分からないんだろう。)
その疑問は、まだ誰にも言えなかった。
――第4話・終わり。
ちーーず
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#かはさんお~いで!
コメント
4件

ちぐちゃん大丈夫かなぁなんか隠してる 続き楽しみ待ってる!