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『笑っている君が、一番心配だった。』
「大丈夫」
数日後。
昼休み。
6人はいつものように机を囲んでいた。
ぷりっつ「なぁなぁ!今日放課後どっか行かへん?」
まぜ太「またかよ。」
ぷりっつ「ええやん!」
けちゃ「僕行きたいー!」
あっと「じゃあ行こうか。」
あっきぃ「ちぐちゃんは?」
ちぐさは弁当を食べながら顔を上げる。
ちぐさ「俺も行くー!」
ぷりっつ「決まりやな!」
まぜ太「結局全員じゃん。」
けちゃ「6人じゃないとつまんないもん!」
ちぐさ「それな!!」
6人で笑う。
すると――
ちぐさの箸が止まった。
ほんの一瞬。
あっきぃ「……?」
ちぐさは何かを考えているようだった。
けれど、すぐにまた食べ始める。
あっきぃ「ちぐちゃん。」
ちぐさ「ん?」
あっきぃ「どうしたの?」
ちぐさ「え?」
あっきぃ「今、止まってたから。」
ちぐさは一瞬だけ目を丸くする。
そして笑った。
ちぐさ「あー……なんでもない!」
あっきぃ「ほんと?」
ちぐさ「うん!」
あっきぃ「そっか。」
放課後。
6人は学校の近くの公園に来ていた。
けちゃ「ブランコ乗ろー!」
ぷりっつ「子供か!!」
けちゃ「いいじゃん!!」
ちぐさ「俺も乗る!!」
まぜ太「お前もかよ。」
ちぐさ「だって楽しそうじゃん!」
ちぐさとけちゃがブランコへ走っていく。
けちゃ「押してー!!」
ちぐさ「いいよ!」
けちゃ「もっとー!!」
ちぐさ「えいっ!」
けちゃ「きゃーー!!」
まぜ太「危ねぇぞ。」
ぷりっつ「まぜ太、お父さんみたいやな。」
まぜ太「誰がお父さんだ。」
あっと「でも、ちょっと分かる。」
まぜ太「あっとまで!?」
みんなで笑う。
しばらくして。
6人はベンチに座っていた。
ぷりっつ「疲れたぁ〜。」
けちゃ「楽しかったね!」
ちぐさ「うん!」
すると、あっとがちぐさを見る。
あっと「ちぐ、大丈夫?」
ちぐさ「え?」
あっと「さっきからちょっと顔色悪い気がする。」
一瞬。
ちぐさの笑顔が止まった。
ちぐさ「……。」
そして――
ちぐさ「大丈夫だよ!」
にこっ。
ちぐさ「ほら!めっちゃ元気!」
両手を広げて笑ってみせる。
あっと「……そう?」
ちぐさ「うん!」
あっと「ならいいけど。」
あっとが笑う。
ちぐさも笑う。
けれど。
あっきぃは、その笑顔をじっと見ていた。
あっきぃ(……まただ。)
帰り道。
ちぐさとあっきぃが少し後ろを歩いていた。
あっきぃ「ちぐちゃん。」
ちぐさ「ん?」
あっきぃ「さっき、本当に大丈夫だった?」
ちぐさ「……。」
ちぐさが足を止める。
あっきぃ「無理してない?」
ちぐさは少しだけ俯く。
でも――
ちぐさ「……してないよ。」
あっきぃ「そっか。」
ちぐさ「心配してくれてありがとう。」
あっきぃ「……。」
ちぐさは笑う。
ちぐさ「俺、大丈夫だから。」
あっきぃ「……うん。」
前を歩いていたけちゃが振り返る。
けちゃ「ちぐー!あっきぃー!早くー!!」
ちぐさ「今行くー!!」
ちぐさが走っていく。
あっきぃもその後を追う。
でも。
あっきぃの中には、ひとつの言葉が残っていた。
――「大丈夫」。
最近のちぐさは、その言葉をよく使う。
そして。
そのたびに、あっきぃは少しだけ不安になる。
あっきぃ(……本当に?)
――第5話・終わり。
コメント
3件
ちぐちゃん、絶対大丈夫やないやん、 続き気になる待ってる!
あっきぃが「大丈夫?」って聞くたびに、ちぐさが「大丈夫だよ!」って笑顔で返すのに、逆に胸がギュッてなるわ…。あの「大丈夫」が最近増えてるって気づいてるあっきぃの視点、すごくリアルで刺さった。まだ何か抱えてそうなのに、周りに気遣わせないように振る舞う感じ、見てるこっちが苦しくなる。でも、そんなちぐさをちゃんと見てるあっきぃがいてよかった…。次が気になる!
ちーーず
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#かはさんお~いで!