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#ボカロ
Ay@
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ラムル@みんな低浮上でカナシィ
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コメント
4件
ドズさぁぁぁぁぁん(´;ω;`) ちょっといじめっ子らまじで許さん
うわ、この展開…読んでて胸が締め付けられました。mn視点でdzさんの状況を目撃したときの混乱と、それでもbnさんの言葉で「信じる」って決意した流れ、すごく丁寧に描かれてて引き込まれました。そして一転、dzさん視点での葵たちの本性や理不尽な暴力…あの「ずっと前から嫌い」の一言が刺さりました。最後、仲間を守るために走って逃げるdzさん、本当に切ないです。でもbnたちは絶対追いかけてくる気がする…続きが気になります!
mn視点
「dzさ、ん?…なに、してんすか、?」
dz「……っ、!?」
移動教室の帰り。どうせなら、dzさんに会っていこうと思い、教室の前を通りかかると、想像とは全く違う情景が広がっていた。
泣きじゃくる、びしょ濡れの女の子。その子の背中を摩る女の子。その近くに、dzさんを睨む奴と、dzさんの胸ぐらを掴む男子が一人…。そして、dzさんは、バケツを持っていて…。
「dz、さ…まさか、」
dz「っ違う!!…僕は、やってない、!」
裕「言い訳すんなよ!美羽ちゃんが泣いてんだぞ!?」
葵「ほんとひっでぇ…。」
パッと見れば、それはdzさんがあの女子を虐めた…というもの。でも…。
dzさんがそんなことをするとは、到底思えない。あんなに優しくて、大切な人を守るために自分を犠牲にする癖があるdzさんが、人を虐めるなんて。
美「うぅっ…ひっく、…。つめたいよぉ…、さむいよ、ぉ…。」
朱「そうだよね…。私のカーディガン貸してあげる!…大丈夫、私が守るからね。」
それでも、泣いている女子は本当で、dzさんがバケツを持っているのも、男子に胸ぐらを掴まれているのも、本当。
dz「ッmn!僕、は…!」
「すみま、せん…ちょっと、失礼します。」
dz「……ッぁ、」
頭が混乱し、小さなパニックを起こしかけてしまったので、とりあえず落ち着こうと、自分たちの教室に向かう。
去り際に見たdzさんの顔が、辛そうに歪んでいた気がしたが、それは気のせいだと信じたい。
急いで教室に逃げ込み、ドアをバンッと閉める。一瞬クラスが静かになったが、俺の方をチラリと見たあと、いつも通りにまたザワザワとしだした。
いつもと違う俺の様子に、ゆっくりと仲間が近づいてくる。
bn「mn、どうした?」
qn「めっちゃ息荒いけど…。」
or「なんか、あったん…?」
心配そうに眉を下げ、こちらを見つめてくれる仲間たちに、少しだけ落ち着きを取り戻せた。
でも、まだ混乱している頭。ゆっくり口を開き、先程見た光景を説明した。
bn「…は?dzさんが?」
qn「たしか、に…そういうとこ見ちゃったら、…。」
or「信じるしかない、よなぁ…、」
「……うん。…でもなんか、やっぱ…違和感というか、」
怪訝そうに眉を顰めるbnさん。と、bnさんとは対照的に、疑いをかけ始めているqnとor。そう、なんだよ。信じたくないが、信じないと説明がつかない。
qn「…でも、濡れてて…dzさんがバケツ持ってたってことは、黒…?」
or「そんなことする人とは、思えんかったんに、…。」
「おれ、も…。」
bn「…あのさぁ、君たち見たことそのまま信じすぎじゃない?」
沈黙が落ち、気まずい空気が流れた俺たちの耳に、bnさんの声が届く。その表情は、どこか悲しそうで、でも怒っているような顔をしていた。
bn「君ら、本当にdzさんがそんな事すると思ってるの?」
「思いたくはないっすよ!…でも、…見ちゃったん、すもん…。」
bn「俺はその女子も男子もあんま知らないけどさ。…俺たちが仲良くしてたdzさんはそんなことする人だっけ?
俺たちと仲良くしてくれるdzさんとの絆はそんなもん?
少なくとも俺は…そんなこと信じられない。」
bnさんの、どこか怒りを込めた声色に、俺を含めた3人が、どこかハッとしたように目を見張る。
たしかに、bnさんの言う通りだ。あの女子はたしか、昨日転校してきたばかりの人…。dzさんの性格を考えろ、俺。
「…ありえない、ですね。そんなこと、」
qn「…うん、。dzさんに限って、そんなことは絶対にしない。」
or「…なにか、理由があって…。冤罪…とかあったりするんちゃう、かな…。」
bn「…はぁ。最初からそう考えて。dzさん、今の見たら悲しむぞ?」
先程まで纏っていた、bnさんのピリピリとした雰囲気がなくなり、いつも通りの柔らかい笑顔を浮かべる。
「でも…確証は無い…っすよね。どれだけ俺らがdzさんのことを信じていても…。」
bn「そうだね。…よし、昼飯の時に聞きに行こう。」
or「そうやね。もし、…なにかに悩んどるんなら、力になりたい。」
qn「うんうん。俺たち、仲間…というより、ほぼ家族だもんね。」
ふふっ、と、全員の顔に、優しい笑顔が浮かぶ。もしも、本当に、dzさんが虐めをしていたら。または、あれが冤罪だったとしたら。
どっちにせよ、俺たちがdzさんに寄り添わない選択はない。
あと、2時間。2時間待てば、昼飯の時間になる。
待っていてください、dzさん。
俺は胸の中で、小さな決意をした。
昼休み
dz視点
あのmnの表情を忘れられないまま、地獄の半日を切り抜けた。
あの後すぐに先生が教室にやって来て、泣いている美羽を発見し、僕を叱った。
全くこちらを見ようともせず、くすくすと笑う、葵、裕太、朱莉に、少しだけショックを受けてしまった。
でも、今からは楽しい時間だ。大好きなbnさん、qn、or、mnとのご飯タイム。あの4人が教室の隅で笑いあっているのを確認して、弁当箱をひったくるように掴み、屋上の方へ向かった。
急いで階段を駆け上がり、扉に手をかける。mnと気まずい空気になるかもなぁ…と少しの不安を感じながら、ゆっくりドアを開けた。
その瞬間、ふわりと暖かな風が僕を包み込んだ。
bn「あ!きた!」
mn「もー、遅いっすよ〜。」
qn「ちょっと先食べてます。」
or「ほらっ、早くここ座り!」
「っ……、うん!」
まるで、僕の存在を待ち遠しくしていたかのような笑顔で迎えてくれた4人に、少しだけ息が震えた。
bnさんの隣に座り、弁当箱を開ける。
bn「え、茶色…。」
「なんか悪いっすか?」
bn「えー…だって…。唐揚げに…肉団子…焼肉丼…?肉ばっかじゃん、」
qn「ほんとだ…。dzさん、俺のサラダ食べてください!」
「え、いいよ、悪いし!…ありがとう、」
手をブンブンと振り、断ってみるものの、半ば強引にサラダを僕の弁当箱に盛り付けるqn。それに続くように、orはトマトを、bnさんはレタスを、そしてmnはソーセージをくれた。
「なんでソーセージ…?w」
mn「え、いや、そのぉ…。…ね?」
qn「mnまで!?…んもー、しょうがねぇなぁ〜。」
or「僕のトマト無くなるんやけど…!」
bn「よっしゃ、野菜擦り付け2人目ェ!」
mnのお弁当箱を覗き込むと、僕と同じような茶色が詰まっていた。
それを見た他の3人は目を光らせ、僕の時と同じようにサラダ、トマト、レタスを詰め込む。
そして、僕とmnのお弁当箱はいい感じにバランスの良い色になった。
食べ終わったあとも、時間が許す限り雑談をする。今日1番の笑いは、orが取っていった。orの笑い声はどうしても釣られてしまう。
楽しくて、楽しくて、幸せで。
笑顔の絶えない時間になった。
でも、急に会話が途切れるようになった。どこかみんな、ぎこちない笑顔を浮かべている。少しだけ、少しだけ、胸がザワッとした。
気まずい空気も最高に高まり、会話が止まった時。bnさんたちが何かを合図するかのようにお互いに目を合わせた。それから、ゆっくりとbnさんが口を開く。
bn「…あのさ!…dzさん、…。…今日の朝____、」
葵「おい!dz!」
「……っ!!」
どこか神妙な面持ちで訪ねようとしたbnさん。なんとなく、聞きたいことがわかり、胸のざわつきを抑えるために、息を止める。
その瞬間だった。
bnさんが1番大切なところを口にしようとした瞬間、屋上のドアがバンッッ!と開き、葵が入ってくる。
葵「……。dzー、探したぞー?」
「…ぇ、?」
葵は、爽やかな笑顔を浮かべた。今日も昨日も、向けられなかった笑顔だ。思わず動揺してしまい、小さく声が盛れる。
葵「おーいー、どうしてそんな、怯えた顔してんだよ!」
「ご、ごめん…、」
bn「…ね、dzさん。コイツ誰?」
葵が笑っていない瞳で僕のことを見つめる。自分でもわかるほどぎこちない笑顔を浮かべ、葵の方へ寄る。bnさんが何故か、いつも見ない鋭い眼光で葵を睨んでいる。
葵「ただの友達だよ!なー、dz!」
「うん、友達…、だよ。」
bn「それなら、…いい、…けど…。」
葵「てか、裕太も探してたぞ?早く戻ろ!」
「…うん、またね。」
裕太も、探している。ということは、また…あの地獄に帰らないといけないのか。胸が少しづつ苦しくなっていく。
みんなはどこか不安そうに見つめてくれていた。…あー、mn…みんなに話したんだ…。
少しだけ微笑んでから、葵に連れられるまま、屋上を後にした。
dz視点
無言の時間が続く。葵の後ろを口を噤んだまま着いて行った。少し歩き、人気のない、階段の踊り場まで来る。そこで葵はピタリと止まった。
葵「なぁ。…さっきの、何?」
「な、にって…?」
葵「とぼけんな。人をいじめたヤツが、楽しくお友達と喋れるとでも思ったか?」
「っ、」
葵がギロリ、と、こちらを冷たく睨んでくる。やばい、だめだ、にげろ、と、頭がアラートを鳴らす。そのせいか、喉が閉まり、声が出ないし、足は細かく震えて、動くことができない。
恐怖が、僕の体を蝕んでいることがわかった。
葵「…はぁ。だんまりかよ。…ここで虐めても面白くないもんな。」
「…ね、ぇ…。…なんで、…こんな、こと…するの、」
再び歩き始めた葵の背中に向かって、小さく震えた声で問いかける。昨日からずっと疑問に思っていたことだった。
だって、あまりにも急すぎたから。
どうしてあんなに急に、態度が変わったのだろう、とずっと考えていたから。
葵はゆっくりと振り返り、にやり、と微笑んだ。
葵「…お前なに、俺らがお前のこと本気で友達やってると思ってた?
…ずっと前から、嫌いなんだよ、お前のこと。」
「っ、…!」
葵「お前がぼっちで可哀想だから、仕方なく、俺らのグループに入れてあげただけな?」
なにかにヒビが入った音がした。
それから、教室に戻るまでのことは、あまり覚えていない。
「ッぐあ、!!、?!!」
痛い。腹を殴られた。
教室に戻ってから、葵は教室中に聞こえる声で叫んだ。
『お前ら!特大ニュースだ!
俺たちのアイドルをいじめたdzが、反省もせずに、ダチと楽しそうに飯食ってたぞ!』
その言葉は教室に響き渡り、教室の空気は一瞬で悪くなる。僕を、責めるための、空気に。
今日は、珍しく先生方が出張の日で、このフロアにいる先生はとても少ない。だから、どれだけ酷くされても、気がついてくれない。
葵「っはは!いい気味!…調子乗んなよ、バカがッ!」
「がはッ、!!」
朱「あーあ、痛そ〜。かわいそ〜。あははっ」
朱莉が楽しそうに笑って、僕の机から教科書を取り出し、投げてきた。
「ッーー…!!」
それは見事に頭に当たり、頭を抑えてしゃがみ込む。
周りの人は、同情の目線や、葵たちと同じような冷たい目線を向けるだけで、助けてくれなかった。
解放されたのは、授業が始まる5分前だった。殴られた傷を悪化させない為にトイレに向かい、水をバシャバシャとかける。
ふぅー、と息をゆっくりと吐き、目の前の鏡を見つめた。
「…bnさんたちといること、バレちゃった。…もし、もしも…もし、も…。…bnさんたちまで殴られてしまったらどうしよう。
僕のせいで、あの綺麗な顔に傷でもつけてみろ。…もっと、酷くされる。
そうだ、僕がbnさんたちの近くにいなければいいんだ。…それだけのこと。」
水を止め、教室に戻る。もう先生が入ってきていたおかげか、あの人たちは僕に何も言わなかった。ただただ、冷たい視線だけが刺さってくる。
先「おーい、dz、大丈夫か?お前が5分前に座ってないなんて…珍しいじゃないか。」
葵「ほんとだよ。どうした、腹でも壊したのか?」
「…、!?…うん、ちょっと冷えちゃって…。」
心配そうな表情で話しかけてきた葵に、少し喉が小さく音を立てるが、気にしないフリをし、小さな声で返事をしてから静かに席に座った。
これからまた、空気に成って授業を受けるために。
dz視点
永遠のように感じられる、とても長い時間を耐え抜き、やっと終わった学校。帰りのチャイムが鳴った瞬間、僕はカバンを掴み、教室から走って逃げた。
チラリ、と、bnさんたちの教室を横目で見ると、どうやらもう既に解散したらしく、一部の人しか残っていない。もちろん、そこに見慣れた背中は一つもなくて。
このままじゃ、作戦を決行できない。
作戦。…それは、仲間を守るためのもの。みんなから離れることで、みんなに被害が行かないようにする、という、シンプルな内容だ。
「まさか、…待ってたり、しないよね…。」
作戦1つ目。1人で登下校をする。
その為には、みんなより先に校門を出て、何も無かったかのように急いで帰らないといけない。
でも、もう教室にみんながいない。もし、いつもの集合場所で待っていたら…
この作戦は失敗する。
そんなことをグルグル考えていると、いつの間にか昇降口まで来てしまった。
「……、」
bn「あ、dzさん!もー、遅いよ〜?」
qn「待ったんですからね。」
or「qn、そんな言い方せんの!今来たところやからな!」
mn「or…それ今じゃねぇよw」
笑顔で手を振ってくれた、大好きな人たち。
喉がキュッと締まった。
bn「ほら、早く行こーぜ。」
qn「帰りに、クレープ屋さん寄りません?いいとこ見つけたんですよ。」
or「まじ!行きたい!」
mn「いいねぇ〜。」
「……。」
みんながゆっくり歩き出して、靴箱の前で靴に履き替える。
bn「dzさん?」
「……っ!」
bn「ほら、早く行きましょーよ。」
どくんどくん
心臓が早鐘を打つ。
息が少し荒くなる。
地面に縫い付けられていた足を動かし、みんなを追い抜くようにして走った。
bn「dzさん!!」
後ろから、僕の名前を呼ぶ声がする。驚いたような、大きな声。
それでも、止まらなかった。走った。
ぽつ、ぽつ、と、小雨だが、雨が降り出した。傘もささずに、バス停へ向かった。髪が、制服が、カバンが、靴が濡れる。
止まれたのは、バス停に着いた時だった。汗を拭うために、頬に手を当てると、汗とは違う何かが流れていた。
「…泣いてたんだ、僕。」
バス停の濡れたベンチに座り込む。雨が落ちる度に波紋ができる水たまりを眺めながら、バスが来るのを待った。