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天才とは鬨様の事やったんやな!
ある日の公園にて
「お!日本じゃないか!」
そう言いながら散歩中だったアメリカがベンチに座っていた 日本に近づく
「あ、アメリカさん。こんにちは」
「おう!今何してたんだ?」
「いえ、大したことではないんですが、、」
そう言いながら日本は続ける
「英語で「it’s okay」って言葉があるじゃ無いですか」
「あるな、意味は日本語で「大丈夫、平気」って意味だよな」
「はい。そうなんです。」
「それで僕、ずっとその言葉がすごく可憐で素晴らしい言葉だなって思ってたんです」
そう言い少し笑みを浮かべた
「?どういうことだ?」
アメリカにはイマイチわからないような様子だった
「日本語では「大丈夫、平気だよ」はなにかに耐えている人がよく使うイメージなんですけど」
「英語で「it’s okay」はなんだか良い意味で軽いって感じがして安心できるんですよ。あなんて言うか、暖かい?って感じで」
「ほーん。俺には違いがわからないが日本はそうやって感じてるんだな」
「はい。で、今はそんな感じのことを考えてぼーっとしていたんです。良い天気ですし」
「確かに、今日は良い天気だよな! 体がぽかぽかする!」
「日なたぼっこ日和ですね」
穏やかでほんわかな雰囲気だった。そのとき
*《プルルルルルルルルル*》
日本のスマホが鳴った
「あ、すみません。電話出ますね」
ピッ「はい、もしもし。……」
電話に出ている日本を横目にアメリカは空を見上げ飛んでいる鳥を目で追っていた
今日は雲一つ無い真っ青な空で太陽がよく見えた
(雀の群れだ…)
そうやってぼーっとしていると
「アメリカさん」
電話がいつの間にか終わっていたらしく日本がアメリカに話しかけた
「んー?」
「会社からの電話で、もう行かなくちゃいけなくなっちゃいました」
日本は少し申し訳なさそうに微笑む
「あー。日本、大丈夫か?」
実はアメリカは会ったときから日本の目の下の隈に気づいており少し日本の体調を気にしていた
「…はい、大丈夫です。平気ですよ」
日本はさっきと同じように微笑んだ
「ん。そうか」
アメリカはあまりこの話題を掘り下げて日本を引き留めるのは悪いなと思い軽く返事をする
「では」
「おう」
そうして日本は歩いていった。もう日本の姿が見えないくらい離れたときにアメリカは
(確かに、it’s okayって良い言葉かもしれないな)
そう思いながらアメリカは目を閉じ、寝てしまった