テラーノベル
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「……だ、だれのせいだと!うう…っ、まだヒリヒリするよ…」
「りゅう、ちょっとこっち向いてみ」
「?」
涙目のまま、疑問符を浮かべながら顔を上げると、圭ちゃんが突然俺に向かってスマホを向けてきた。
「?えっ、写真?」
「記念に取っとこうと思ってな」
「ひ、ひどっ!!おれこんなに泣いてるのにぃ…っ!」
「そりゃ、その顔が見たかったから」
「~~~~っ!圭ちゃんのバカ!」
◆◇◆◇
店を出た瞬間
ひやりとした空気が火照った頬を撫でていく。
それでも胸の中に燻る苛立ちは消えない。
「……もう!本当に酷いよ!」
俺はまださっきのロシアンたこ焼きの一件を引きずっていた。
口では強がっていても、あの時の恥ずかしさと痛みが忘れられないのだ。
「悪かったって」
「圭ちゃんなんか嫌い…!」
「じゃ、デートやめてもう帰るか?」
「え、デート…?これ、デートなの…?」
「恋人同士なんだからデートでしかないだろ」
「だったら尚更ひどいよ!普通恋人にこんな罰ゲームさせる?!」
「りゅうならこれくらいやってもいいかと思って」
「まさか圭ちゃん女の子と付き合ってたときもそんな感じだった…?」
「なわけ。ガキっぽくて秒で振られるだろ」
(あ、ガキっぽいって自覚あるんだ…?)と、つい感心してしまった。
「じゃ、じゃあなんで俺だけ…!」
「りゅうの泣き顔可愛いから、ついいじめたくなった」
不意打ちすぎる爆弾発言に、顔が一気に熱くなる。
「か…っ!そ、そんなこと言ったって俺はまだ怒ってるから…!」
「ごめんって、お詫びにアイス奢るからさ。な?」
「そ、そんなので絆されないし…!」
◆◇◆◇
「んんっ!!冷たくておいひぃ~…!!」
絆された。ものの5分で。
結局俺は自販機のアイスケース横のベンチに居座り
「これでもか!」という勢いで一番高いストロベリーアイスを選んだ。
圭ちゃんは財布を取り出してアイス代を払ってくれた。
「ほんと、りゅうってチョロいよな」
「た、食べ物につられてるわけじゃないから!俺のこといじめた罰!」
「はいはい」
圭ちゃんは、さっきまでの意地悪な表情とは違って、今は穏やかな微笑みを浮かべていた。
◆◇◆◇
アイスの棒をゴミ箱に捨てると、辺りはすっかり薄暗くなっていた。
「さてと、そろそろ帰るか」
圭ちゃんが伸びをしながら言う。
「うん……」
さっきまでの怒りはすっかり溶けていた。
むしろアイスみたいに甘ったるい気分でいっぱいだ。
街灯の光が点々と夜道を照らす中を歩いていると、不意に足元がふらついた。
「わっ!」
滑った!と気づいた時には遅かった。
次の瞬間───
ガシッ!
コメント
1件
はわわっ第6話読み終えたよ〜!!🥺💕 ロシアンたこ焼きで泣いちゃったりゅうくんを普通にスマホで撮っちゃう圭ちゃん、そのキャラの濃さ好きすぎる…w でも「泣き顔可愛いからいじめたくなった」って爆弾発言で心臓持ってかれた!!あ、デートって認めてるところもズルすぎる😭💘 アイスであっさり絆されるりゅうくんも可愛いし、最後の「ガシッ!」で終わるの続き気になりすぎるよ…!!次回も絶対読む〜〜⋆♡
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