💙side
国王、宮舘涼太。
𓂃◌𓈒𓐍
涼太はいっつも、隙をついて城から抜け出していた。
🩷 )「涼太ー!」
❤️ )「しー!バレちゃうから!」
💙 )「……なぁ涼太。」
❤️ )「?」
💙 )「誕生日……おめでと……」
俺は1輪の薔薇を渡した。
🩷 )「あ〜!!ずるい!!俺だって用意してたのに〜!」
🩷 )「しかも、一緒なんてさ!!」
そう言って、佐久間も1輪の薔薇を出す。
❤️ )「あははっ、!笑」
❤️ )「2人ともありがとう。」
💙 )「どういたしまして〜」
🩷 )「当然だよ〜!」
❤️ )「ねぇ。俺の代になったら俺の執事になって。」
💙 )「当たり前だろ。お前は、国王の素質があるからなきっと!」
🩷 )「俺っちが入れば最強だから。」
🩷 )「翔太だけだったら最悪でしょ?笑」
💙 )「あぁ?お前の方が駄目だろ!すぐ国滅ぶわ!」
🩷 )「いーや!翔太が執事の方が国滅ぶわ!!」
❤️ )「うははっ、笑」
そして、2代目国王宮舘涼太へと代が変わった。
🩷 )「うっし。頑張るぞぉー!!」
💙 )「やっと壁が消えたな。」(小声
俺達は、貴族。
涼太は国王。
近い存在だが、遠い存在でもあった。
❤️ )「よろしくね。 」
そして、結婚して子もできた。
名前は「蓮」。
奥さん……女王と3人で幸せな家庭を作るはずだった。
でも、、
💙 )「女王様、もうすぐお食事のお時間で…………」
部屋に入ると、そこには血まみれの女王の姿があった。
💙 )「女王様……女王様!?」
その後、死亡が確認された。
犯人は、未だに分からないまま。
💙 )「……涼太。」
❤️ )「蓮。大丈夫。俺が居るからな。」
そう言って、幼い蓮を抱きしめた。
🖤 )「う、?うん!」
幼かったからまだ分かってないっぽいけどその姿が愛おしくて逞しくて。
多分、この風景は絶対に忘れないと思う。
でも、
涼太の愛はだんだん束縛に変わっていった。
❤️ )「蓮。なんでそんなことも出来ないんだ。」
❤️ )「蓮!俺の指示だけに従ってればいいんだ!!」
でも、その分涼太も苦しんでて。
❤️ )「なんであんなこと言っちゃうんだ……」
💙 )「涼太様。また手紙が。」
❤️ )「また反対の手紙か……」
🩷 )「どうする……結構反対の紙が集まって来てる……」
❤️ )「……どうにか納得させよう。」
💙 )「涼太。もう休んだ方が……」
❤️ )「……まだ駄目なんだ。もっともっとやらないと、」
💙 )「涼太……」
❤️ )「それに仕事中は涼太禁止って言ったよね?」
💙 )「はーい……」
涼太は、周りからしたら悪役だけど。
俺からしたら、かっこいい国王だ。
𓂃◌𓈒𓐍
でも、やっぱ。
無理だわ。
涼太の部屋へ行く最中俺は涼太の昔のことを思い出していた。
💙 )「なぁやっぱり蓮様の件。言うのやめないか……?」
🩷 )「何言ってんの。」
佐久間の表情が揺らぐ。
でも、多分。
佐久間も嫌なのかもな。
……言わないとだよな。
💙 )「……ごめんなんでもない。」
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