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ふわふわとした健康的なのに
美しい髪が特徴的
瞳の色が薄い緑色で染っている
その先に移るものは何もなく
ただただ悲しそうに考え事をしてる
俺の初恋人
そして彼女にとっての
二度目の恋人が俺
2度目という言葉に
少し嫉妬心はあったものの
彼女が俺の手の中にいるから
もう別にいいと思えた
でも
気づけば彼女は泣いていた
mb「知ってる…去年卒業したのに度々来る男の人…」
1mb「へぇ~、どうして??」
女子高生の噂をする話が窓の外まで聞こえる
mb「なんてたって…」
mb「生徒だった時の彼女が死んじゃったからなんだって!」
自分のことでなければ
お昼の話題にされるような時代
2mb「ちょっと…声大きいよ…」
mb「ごめん…w」
1mb「じゃッ、じゃあッ…この学校で人が死んだってことッ…?」
mb「でもわかんないんだよね~、先輩達もその話すると凄い嫌そうな顔するって言うか…」
mb2「それ絶対触れるなってやつじゃん」
知らなくていいことなんて
夜の中に腐るほどある
誰もが知っている
でも人はいつまでたっても分からない
誰かの噂を喰らって楽しく生きる
これをまた娯楽とも言う
でもその娯楽というもので
噂の本人
または名前も知らない誰かが
ぽっくり死んでいく
pkt「リリー…リリー…ねぇ、聞こえる?」
pkt「俺のイヤフォン古いもんだからさ~w」
pkt「もしかして…もう壊れちゃったのかな…w」
『おかけになった電話は現在使われていません。もう一度___』
誰も使ってない電話番号
なんでそんな電話番号を知っているんだろう
pkt「そうだ、今日はリリーの好きなメロンパンが売ってる日だよね~」
pkt「久しぶりにあの店も二人で行きたいなぁ…」
pkt「せめて…返事くらい返してくれてもいいのにッ…」
枯れ葉は風に流れて行く
あの頃の淡い緑色に戻ることなく
塵となって消えていく
リリー「……」
pkt「リリーは…何で俺と付き合ってくれたの?」
靡くふわふわとした赤色の髪が美しい
彼女はいつもどこか遠い何かを見ている
凛とした顔立ちは可愛いというより美人だ
リリー「私が寂しいから、1人って寂しいの」
リリー「お酒に相手がいないとつまらないのと一緒」
リリー「だから…そんな期待あんまりしないで…」
冷たい言葉を吐く
もちろん傷つく
でも彼女が愛おしくてたまらないんだ
pkt「じゃあ!リリーが本当に俺を好きになってくれるよう!」
pkt「俺頑張るね!ニコ!」
リリー「…そんな日が、来たらいいかもね」
彼女はいつからこうだったのか
溜まるゴミから
空っぽのシャンプーと
地味に残ってるリンスー
愛でていた観葉植物は枯れ果て
今となっては
2人の思い出がその観葉植物と同じよう
枯れて
散りなって
消える
pkt「…~~♪」
童謡の歌詞がずっと頭に流れてくる
俺の好きな人の声
pkt「……どうして……」
pkt「リリーは最後まで…」
pkt「いや最後だけ…」
pkt「ねぇ…リリー…リリー…」
名前を呼んでも
いつも通り返事はかえってこない
なのに
なのにどうして
pkt「ひどいなぁ”ッ…」
pkt「君はほんとにいい性格をしてるよッ…」
涙が出そうになる
だから人は天を仰ぐ
歯を食いしばる
pkt「ガタッ…スタスタ…」
よく漫画などの描写で
人が死ぬ時
謎に浮遊感がある
美しい人間が死ぬ時
絵のように綺麗に
それが死ぬほど幻想的なのだ
でも
俺が死んでもそんな風にはならないだろう
彼女のように笑顔でも死ねない
pkt「ッ……やっぱ死ぬ時って怖いなぁ”ッ…」
pkt「でもこれでッ…スッ…」
会えると思えれば
命なんて軽々捨てられる
これで…
声の主を探そうと
周りを見渡す
すると
2つしかない椅子の片方に
誰かが座っていた
「よっ、ちょっと邪魔してるぞ~」
pkt「不法侵入は犯罪ってパパとママから教わらなかったッ?」
「でもまあ、死んでるし法は通じなくね??」
よくよく見ると
その男は透けているように見えた
pkt「ゆッ、幽霊っているのッ…?」
「でも俺みたいに具現化されるのは未練が強いからだ」
「弱い魂は具現化をできない」
「そうやって、未練が強くて見えてしまうのを幽霊って呼ぶんだってさ~w」
そう言われた時
なら彼女は現れないんだろうか
そう考えてしまう
だが男は淡々と話を進める
「死んだって、いい事なんてひとつも無いぞ」
pkt「それは君の意見でしょッ?」
「……お前に言ってやる」
「死んだってな、」
pkt「ッ!」
「人は死んだが最後…」
pkt「そんなの分かんないだろッ!ガッ!」
「分かるよ、お前は分かってるから足を一瞬止めた」
pkt「違うッ!」
「…リリーはもういない」
pkt「なんで名前をッ…」
「なぁ、俺と一緒に助けようぜ?」
pkt「誰を助けるってッ…」
「過去にタイムスリップするんだ、リリーが生きる道を選ぶまで」
「リリーが死ねばまた死ぬ3日前に繰り返される」
pkt「アンタッ…何者なのッ…?」
「……実は俺、リリーの友達でさ!ニカッ!」
gt「ちなみに俺はぐちつぼって言うんだ!」
「大切な人には生きてて欲しいでショ?」
男の目は
まっすぐとこちらを見ていた
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