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ホテルのリニューアルオープン当日空からは冷たい雨が降り注ぐ、次々と高級車がホテルに横付けしてパーティーの会場へ招待者が入っていく。
京子と黒真会をよく知る一条あやめは入り口で張り込みと結界の異常を見張っていた。
「姉御、あやめさん差し入れっす」風間がホットコーヒーを二人に手渡した。
「ネギ、なかの様子はどうだ?」コーヒーを啜りながら京子が問いかけた。
「まぁ893さんや風俗関係だから想像どおり盛り上がってますよ。ドク監視カメラの方はどうだ?」
モニタールームで監視中のドクに連絡を入れる。
「顔認証の方に以上はありませんよ、ただし呪術師の顔がわからないので気を引き締めてください。」
その時だった、あやめと京子が結界の異常に気づいた。
コーヒーを投げ捨て3人で裏手に急行する。雨は本降りになり、激しくアスファルトを叩きつける。
「この辺りだな」京子は周囲を見渡す「えっ?」雨音が強くよく聞き取れない。
あやめが濡れたアスファルトに手を着き目を閉じた。
「結界に気づいて引いたようですね」あやめのいつになく大きな声で二人に伝える。
「姉上、正面入り口に来客2名入っていきます、顔認証は。。。該当ありですが念の為追跡をしてください」ドクは3人に追跡を依頼する。
「俺はこのまま裏手から会場に戻り藍原に伝えるよ」
風間は搬入口の扉を開け中へ入っていった。
会場の中ではミツキによる、祝杯の挨拶が行われていた。
それを見守る、ユウマと楓がいた。会場内もそれといって騒ぎもなく進行されていた。
「藍原、親父さんが来た場合お前が頼りだ、俺らは顔もわからないからな」
楓は頷き、会場の周辺を見渡す、こんな形で再会することはきっと望んではいないだろうが、何らかの真実には近づくかもしれないとそう胸に秘めていた。
「京子さんとあやめさんが。。。」楓は会場の入り口にいる二人を指差す。
京子とあやめは最後に入店した、二人を追跡してきたはずだ。
すぐさま風間、楓、ユウマが二人の元へ。「小僧、この二人は知っている客人か?」
京子がユウマにドクから送られてきた画像を見せる。
「あぁこの二人は、昔から世話になってる建築会社の代表と秘書っす」
どうやら最後の客人は問題ないようだ。その時だった。
会場の照明が落ち周囲を闇が包み込む。会場は響めきが広がった、何か演出か。
「こんな演出はないはずっす」焦った口調でユウマが伝える。
「ネギ感じるか。。。。?」
「あぁ。。なんすかこの禍々しい霊気は」