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コメントありがとうございます。
初めてのコメントとてもうれしすぎます。
それでは今回もどうぞ。
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🐱side
夜。
ふみくんの家。
玄関のドアが閉まる音がやけに大きく響いた。
fm「…で」
靴を脱ぎながらふみくんが言う。
――振り向かない。
fm「さっきのどういうつもり?」
俺は一瞬だけ口を開いてすぐ閉じた。
ym「……冗談だよ」
絞り出すみたいに言う。
ym「いつもみたいにちょっといじっただけ」
fm「”いつも”? 」
ふみくんがゆっくり振り返った。
その目を見た瞬間俺の背筋は冷たくなる。
怒ってる。
でも声を荒らげないタイプの怒り。
fm「メンバーの前で俺が ”ゆうまにだけ優しい” って言われて」
1歩距離が縮まる。
fm「それがどれだけ危ないかわかってる?」
ym「…」
fm「俺たち内緒でつきあってるんだよね?」
低い声。
責めるというより確認に近い。
fm「ばれたら終わる。グループも。立場も。」
さらに1歩。
fm「それでも言う?」
無意識に後ずさった。
背中が壁に当たる。
ym「……わざとじゃない」
fm「でも止めなかった」
ふみくんはそこで動きを止めた。
触れない。
でも完全に逃げ場は無い距離。
fm「ゆうま」
名前を呼ばれる。
fm「俺がどれだけ我慢してるかしってる?」
その言葉に胸がきゅっとなる。
fm「レッスン中も視線向けられるだけで気づかれるきがして」
「声変えないように必死で」
「それなのに」
ふみくんは少しだけ目を伏せた。
fm「……煽られると抑え効かなくなる」
沈黙。
初めて気づいた。
怒らせたんじゃない。
追い詰めたんだ。
ym「……ごめん」
小さな声。
ym「ふみくんがそんなふうに思ってるって知らなかった」
ふみくんはすぐには答えなかった。
しばらくして短い息を吐く。
fm「謝れば済む話じゃない」
俺の顎にそっと指がかかる。
強くない。
でも上を向かされる。
fm「次同じことしたら
…俺、外でゆうまを守れなくなる」
ym「……え」
fm「距離、取る」
はっきりと言われる。
fm「恋人としてじゃなくて メンバーとして接する」
その言葉は怒鳴られるよりもずっと刺さった。
ym「……それはやだ」
思わず出た本音。
ふみくんの指が一瞬止まる。
fm「だったら」
静かに。
fm「煽らないで。試さないで。」
「俺を信じて」
その一言で胸がいっぱいになる。
ym「……わかった」
ゆっくりうなずく。
ふみくんはようやく手を離した。
fm「今日は帰って」
背を向きながら言う。
fm「頭冷やして。俺もそうする。」
ドアの前で俺は振り返った。
ym「…ふみくん」
fm「なに」
ym「嫌いになった?」
一瞬の沈黙。
fm「……なったらここに呼ばない」
それだけ言ってふみくんはもう振り返らなかった。
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