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おばさんがドラケンと話しているがドラケンは何を言われているのだろうか。
溢れ出る涙が邪魔でよく見えない。
必死に自分のハンカチで涙を拭っていると、おじさんがこっちに近ずいてきた。
俺は何を言われるのか、殴られるのか。
でも、仕方ない。
何されても文句言えない事をしたのだから。
おじさんが俺の傍で立ち止まった。
思わずギュッと目を瞑る。
だが、いつまで経っても痛みはない。
そっと目を開くと、黒い服が目に入った。
_____たけみっちの特服だ。
驚きで目を白黒させていると、おじさんは「この服を棺桶に入れてもいいだろうか、きっと武道も喜ぶ。」「…これ、君が作ったんだろう?三ツ谷くんだったか?武道が頼りになれるかっこいい人だっていつも言っていたよ。息子と仲良くしてくれてありがとう。」と言ってきた。
そうだ、たけみっちを育てたのはこの人達だ。
たけみっちと似た優しい性格。
たけみっちと似たくせっ毛の髪。
たけみっちと似た青い綺麗な瞳。
たけみっちと似た眩しい笑顔。
けど、違う。
たけみっちに似てるけど違う。
ああ、そうか
俺のヒーローは、もう_
居ないんだ。