発情期を匂い嗅いで越えようとしてるヌとそんな事させないリの話/中身もない、なにもない/キャラ崩壊〔主にヌ。他にも愛称呼び、呼び捨て有〕
「は………♡りおせすりどの、…♡」
「ヌ…ヴィレットさん、」
体の上に跨り、すりすりと顔を胸板に押し付けてくる水龍に思わず息を飲む。荒く息をして、時々肩を跳ねさせる彼の姿は、リオセスリの新たな性癖の扉をノックしていた。あまりにもえろすぎる。口元の辺りを押えながら、自身の兆しには目を瞑った。ヤバいな、とも思ったがこんなん見て反応しない男の方がおかしいだろ、と言い訳紛いな結論を出し、落ち着く。
「……ヌヴィレットさん、これじゃあ生殺し状態だろ。俺もそんなに堪え性じゃあないんだ。…なぁ、あんたに触れたらダメかい?」
その言葉に、ふーっ、ふーっと肩で息をしながら、ヌヴィレットは起き上がった。その時の顔と言ったら…どれだけ男を煽る表情をしていたか。いつも凛々しく上がった眉毛も、今はふにゃりと下がり、瞳には薄い水膜が張っていた。赤く染った目尻を撫でようと、リオセスリは手を伸ばしたが、寸前。ヌヴィレットによって払われる。
「……きみを…。君を巻き込んでしまったら、私はもう元には戻れない。もし、公務があるのならば、行ってくれて構わない。だが、君の上着を置いていってはくれないか?洗って…。…………新しいものを買って、渡そう」
そんなぐちゃぐちゃにする気なのかよ。とリオセスリは、心の中でどす黒い感情を渦巻かせる。その感情が思わず外に溢れていたのか、ヌヴィレットはうう、と長く白い足を曲げ、顔を隠した。かと思えばリオセスリの肩にかかっていた上着を強く引っ張り、水龍はくるくる、と喉を鳴らしながら顔をそれに填め、深呼吸をする。こちらもこちらで、そんな恋人の姿にごくり、と固唾を呑んだ。
「すーっ…はぁっ………♡…これさえ貸してくれるならば…もう行ってもいいぞ。すまない、見苦しいものを見せたな。」
そう言ったとき、ひくりとヌヴィレットの喉が戦慄いたのをリオセスリは見逃さなかった。
「……あぁ、そうかい」
自分でも初めて聞くほどの低く、乾いた声。いつものポーカーフェイスを貫いたつもりだったが、欲にまみれた中身は声には隠し通せなかったようだ。
びく、とリオセスリの声にヌヴィレットは動きを止め、もう既に赤い顔をさらに真っ赤に染めてぐるる、と喉を鳴らした。
その音、欲しがっている時の声だな。
「なァ、ヌヴィレットさん。」
喉が期待で乾く。
「…ほんとは、欲しいんだろ。な。」
普段は想像もできない、テノールがソプラノに変わるところをみたい。
「今、言ってくれれば、あんたの願いをいくらでも叶えてやれる」
「…ぁう………」
「…触らせて、くれないか。あんたに」
どく、どく、と瞳が鼓動する。
「ね、ヌヴィレット。」
「ぁっ…♡」
堕ちた。
ヌヴィレットは瞳孔にハートマークを浮かべ、恍惚とした表情をしてぱか、と真っ赤な口を開けた。
「………っぅ、はぁっ♡わたしに、さわってくれ♡…りお、りおっ♡♡」
リオ、めったに人に呼ぶことを許さないそんな愛称を彼は悲痛に叫び、懇願する。そんな誘い、断れるわけもないだろう。
「…ハッ。あぁ、仰せのままに」
永い夜が終わることは無い
コメント
3件
)深夜に初コメ失礼致します🙏🏻 ほんっっっっっとに嘘偽りなく主様のリヌが尊過ぎて感情が抑えられない程きゅんと来てしまって…リヌを書いてる人見たりしてますが、まじで主様がダントツで好き過ぎます。神作品をありがとうございます😭✨ ちょっと本当に永遠と美味しい。 長文失礼致しました。
こんにちわ原神のなりきりしませんか?