・irisのnmmn作品です
・水黒、白黒
・年齢操作
・学パロ
・エセ関西弁
・本人様にはなにも関係ありません
・以上のことが大丈夫な方だけお読みください
彼のことは全て知り尽くしているつもりだ。好みも思考も癖も。もしかしたら彼以上に理解出来ているのかもしれない。
そんな彼と僕の関係は幼馴染。出会ったのは5歳頃の話だが随分明確に覚えてる。
人見知りの激しい僕と底抜けに明るい彼。正反対だった。僕は勉強が得意で、彼は運動が得意。僕は怖がりだけど、彼は怖気づかない。僕は隅で本を読んでいるような子だったけど、彼はすぐ外に出て遊びに行くような子。でも波長が合った。いや、合わせにいった。
黒『ほとけは弱っちくて心配やから俺がずっと守ったるわ!』
水『ほんと…?』
成長するにつれ力もついたけど、守ってもらいたいがために弱いふりをした。決めたんだ、ずっとずっと彼の優しさの中に居るって。
勿論彼に恋愛感情は湧くし、四六時中悩み続けた。彼と僕はもう兄弟のようなもの。そんな兄弟みたいなやつから急に恋愛感情の矢印が向いたら気持ち悪くないか?なんて。
この感情は10才になる前から抱いていたけど、それを隠して6年。隣に居られることを噛み締めて過ごした6年。全ての年月を合わせたら11年。長い長い幸せは11年6ヶ月後に壊される。嫌な予感がしたんだ。僕と彼のクラスに来た転校生が、彼の知り合いだなんて。
快活で明るく面白い。誰かに似てる関西弁。
今でも思い出してしまう。あの時の二人の顔。
白「関西の方から越してきました〜!有栖初兎です!」
先生「有栖さんの席は獅子尾さんの隣の席ね。獅子尾さんっていうのは…」
白「分かるんで大丈夫です!!」
小走りで窓側の席に近付いて。満面の笑みでこう言った。
白「悠くんただいま!!」
黒「おかえり、初兎」
クラスメイト達が好奇の目でふたりを見る。
モブ「悠佑、転校生と知り合い?」
そしたら彼は
黒「幼馴染」
って。前々から聞いていた。彼はここに来る前、関西に住んでいてその頃の友達だって。でも幼馴染とは言わなかった。だからその時僕は衝撃でくらっときた。幼馴染という称号は僕だけのものだと思ってたのに。分かってる、別に彼は僕のことを幼馴染と思っていないわけではないことを。僕も有栖も【幼馴染】だと思っていることを。それでも僕は11年も一緒に居た二人に、急に割って入ってきた気がして不快で堪らなかった。
彼と有栖だって連絡も取ってただろうし、長期休みには会ったりしていたはず。でも、やっぱり普段から傍に居たのは僕だ。でも、でもって頭がこの2文字で埋め尽くされる。そんなことを考えてたらホームルームは終わった。
白「……君がほとけ、くん?」
水「…あ…はい」
白「悠くんから色々聞いとってさ気になってたんよ!めっちゃいい子やな〜」
黒「やろ?」
転校初日とは思えない馴染み具合。
白「悠くんこんなやつだけど仲良くしたってな」
黒「それどういう意味?」
あははって笑っておくけど内心気気持ち悪さで一杯だ。何様なんだよ、僕の方が彼のこと知ってるのに。その間も二人は会話が弾んで。まるで僕が転校生みたい。
多分続く
おさなないいよなー!
私もなんだかんだリア友とは8年くらいの仲だなって書いてる途中思い出しました
コメント
17件
幼なじみほんまに良き、、 この水くんの気持ちめっちゃわかる あとから来た人に取られたくないんよね〜 続きまってるよ((((((
幼馴染の関係が独り占め出来なくなるのって辛いのかな、友達って思いたいけどライバル心芽生えちゃって辛そう.....
転校したから幼馴染居ないけど居たら絶対楽しい、もうネットが幼馴染 嫉妬ってミニクイとか言うけど私は逆に美しいと思うな、その人の事やその物事に自信を持ってるってことだから、水感情とかオシコロしてそうだから病まないか心配になるわ、自分が1番仲良いと思ってる子との間に誰かが急に入ったらそりゃ嫌になるね、自分が積み上げてきたものはいった的な、このストーリーめっちゃ想像が着くのは私だけだろうか、