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シオン
132
#大正時代
井川奎
269
98
#ヒューマンドラマ
井川奎
87
とても暗き空の時間に、人が飛び降りたらしい
とても変だがな、とても
短き命を惜しまないで、哀れだ
欲望が叶わなかったなのなら、自分の背丈に合う欲望を欲しがりゃ良いのに
欲望、妬み、強欲、…
周る、巡る、薄汚い塊が、自分の吐瀉物が、
嗚呼、薄汚きものは、何にでも手を伸ばそうと、妬みを背負って…
そして薄汚きものは堕ちてゆく、背負うものに染められて
嗚呼、吐瀉物よ、輝きでも足りない器、何とも大きく広い器、それは醜き器
堕ちてゆくのだろうな、月でも足りなくて、星でも足りなくて
奴が死んだ時間帯は何とも空が暗いのに、地上は明るく金のよう
薄汚い塊を、今すぐにでも吐きたい
吐瀉物も、今すぐにでも吐きたい
そんな地上を見ていると、私は、純金を見つけた
純金は暗き空に浮かぶほど綺麗で円形で、、、、
私は親指を噛んだ、血が出るほどの力で、薄汚い塊さえも忘れて
私を純金を睨みつけた、飽きもしない様な眼力で、吐瀉物さえも忘れて
ハッとした、なにもかも吐き出せてない
嗚呼、嗚呼、金でも糞でもない私、脳に展示さえもされない私、
平凡というのは如何に残酷で、貧困や裕福よりも悍ましい
脳というのは如何に愚かで、残酷な運命を抜けようとする
嫌いだ。薄汚い妬みも、吐瀉物と同じな強欲も
大嫌いだ、純金も、糞も、ずっと感情を抱かなかった運命も
永遠に続く様に貴方も嫌いだった
残酷な運命なのに純金のようで、触れたくない貴方が
展示物の様な笑顔をした貴方に、お前に、貴様が、
そして、そんなものにさえ感情を抱く私が嫌いだった
そんな欲望に名を付けよう、妬強欲。展示にゃされない名称、薄汚いけど、吐瀉物の様だけど、きっと糞も金も愛してくれるだろうな、笑顔でな
コメント
1件
るるさん、第2話読んだよ〜!めっちゃ重くて暗いのに、詩みたいな文体で引き込まれた…「純金」と「吐瀉物」の対比がすごく印象的で、主人公の妬みとか強欲とか、ぐちゃぐちゃした感情がリアルに伝わってきた。最後の「妬強欲」って名前をつけるところ、なんか胸に刺さったな…。続きも気になる!