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続きが読みた過ぎて涙が出そう、
***
「ちゅっ…ちゅ…」
唇が動いて…と思って目を開けたら、ベットで押さえつけられて、スーツを脱がされてバスローブを着せられて、キスされていた
だんだんと唇が離れていき、さっき踊った男性の目と合う
「あっ…すまない。起こしてしまったかな?我慢できなくてな…」
むしろ発情している時に無視される方がダメージ食らうから、全然いい
「謝らないでください!むしろ、こんな匂いで発情してくれるなんて…思ってもみなかったです」
「千紘くんの匂いはいい匂いだ、発情しないわけないだろ?」と言って、顔を近づけて匂いを嗅いでいるらしい
なんだか、恥ずかしいな…
そしたら、急に首を舐められた
「ひゃっ!」
あっ…変な声出しちゃった…
「感じやすいのか?」
そんなことないと思って横に首を振る
「ただ、びっくりしちゃっただけです、ごめんなさい」
「じゃあ、これも驚くか?」と言って顔が近づいてくる
こう言う時って、目をつぶるんだよね!と思ってギュッと目をつぶると唇が当たって、舌を無理やり入れてくる
「んっ!んぁ…」
気持ちよくなって、変な声出しちゃうし、静かな空間に水音が響いて、キスしてるって強制的に自覚させられる。
恥ずかしい…///
「ちゅっ…んっ…//」
夢中でキスしていたら、僕の下の大切な部分を触られてビクッと少し体が動く
「やっ…んッ…!」
そして、唇が離れてニヤッと笑われた
「反応しちゃったんだな、可愛いよ」と頭を撫でられた
可愛いよなんて、言われたことなくて、頭がいっぱい可愛いよでリピートされる
お世辞ってわかってる。だけど、初めて言われて嬉しかった
でも、可愛くないから否定する
「可愛くないです」
こんなお世辞言わせちゃって…オメガとして最低だと思う。この場所にいるべきなのは僕じゃないって思う。というよりそうだけど、けど、こんな優しい人に番にして貰ったら幸せだろうな…と思う
ダメ元でも願ってみたい。一生できずに死ぬより、番にされた方がずっといい
「あ、あの…本当に急なお願いなんですけど、番にしてくれませんか?」と面食らったように驚いていた
そうだよね…。こんな馬鹿でブスで可愛くもないオメガ、番たくもないよね…。わかってたよ。泣きそうになるなよ、僕。
誤魔化すように「つがってくれなくてもいいんです。証をつけてくれるだけでも…抱かれたって言う証拠が欲しくて…」と言うと「わかった」と思わぬ返答が帰ってきたが、どこからドンドンドン「東城さん!少しいいですか!?」と男の人の声がした
「はぁ…少し待っててくれ」とため息を着いて、バスローブを来て出てってしまった
あの急ぎ具合、もしかしたら奥さんかな…?
そういう口実かもしれない…
奥さん以外の他のオメガから番にしてって言われたら秘書さんとか知り合いの人が来るっていうのかもしれない
そう思ったら、つがってくれって言ったのも失礼だったのかも…
「ごめんなさい…こんなオメガが…」と思ったら涙がポツポツ流れ落ちてきた
夢だったら良かったのに…夢だったら誰も苦しまなかった
夢だったらなぁ…
もう、何もしたくない。苦しみたくない。出会わなければ良かった
涙を拭いても、拭いてもどんどん流れていく
さらにブサイクの顔で会ったらダメだ。嘘寝でもいい、今は会いたくない
そう思って、目をつぶった
***
起きたら、結局朝になってしまった
隣には、あの人がいた
いてくれてたんだと言う喜びはあったけど、どうしても昨日の夜のことをおもし出してしまった
帰らないと…と思って脱がされていたスーツを着直して、バスローブを畳み「ありがとうございました」と言って、部屋を出た