テラーノベル
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昼休みが終わり、睡魔に襲われる5限目。
廊下の窓から、ぼんやり校庭を眺める。
夏の空は、やたら青い。
……あっつ。
パーカーをぱたぱたさせながら、ため息をついた。
「ゾム、さっきの問題わかった?」
「知らん」
「即答すんな」
クラスメイトの声を適当に流す。
気持ちが、なんとなくらっだぁの教室の方に向いていた。
……なんやろな。
朝からずっと、引っかかっとる。
らっだぁは、いつも通りや。
笑っとるし、普通に喋っとる。
けど、
「……なんか変やな」
自分でも、理由は分からん。
ただ、違和感だけが残っとる。
朝もそうやった。
包帯巻いてたのに、あいつは笑っとった。
ほんまに大したことないなら、あんな笑い方せぇへん。
いや、逆やな。
大したことないように見せたいから、ああやって笑うんか。
「……はぁ、」
考えても答えは出ない。
らっだぁは昔からそうや。
俺がどれだけ問い詰めようが、まともに答えへん。
はぐらかして終わり。
ほんで、気付いたら一人で何とかしとる。
……アホやな、あいつは。
教科書をめくりながら、ぼんやり考える。
⋯ほんまに、大丈夫なんか?
さっき廊下で見た顔が、頭に残る。
ほんの一瞬だけ。
あいつの目が止まっていた。
……気のせい、かもしれん。
「……気のせいやったら、ええんやけどな」
***
放課後。
陽が少し傾き始めている。
校舎の影が、長く伸びていた。
階段を降りながら、スマホをポケットに突っ込む。
部活もないし、今日はさっさと帰るつもりやった。
そのとき。
廊下の向こうに、見慣れた背中が見えた。
「……らっだぁ?」
声をかける。
いつもの青ニットが振り向く。
「お、ゾムじゃん。やっほー」
NEXT=♡1000
低浮上なりに毎日投稿頑張りたいと思ってます。
できないに決まってる。
ふゅう@低浮上
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コメント
6件
いっっつも言葉 選び 最高すぎます 。 毎日 投稿できなくても待ち続けますよ … てらーって毎日 投稿 難しいからな …
1コメゲット!今回も素晴らしかったです!