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「え、花織…?」「久しぶりだね、祐奈ちゃん。」
4│再会
花織とは小学校からの幼馴染で大親友だ。「そんな、アンタが海月だったなんて。ねぇ、何でイベリスを殺したの。」花織は少し困ったような顔をした。「ごめん、そのイベリスちゃんが誰か分からない。顔写真見せてくれないかな。」私は渋々写真を見せた。「ほら、この子。妹のイベリス。」「ごめん、分からない。きっと殺したのは僕じゃないと思う。」「は、それどうゆう意味。」「あぁ、ごめん。言い忘れてたよ。海月はね、1人じゃないんだ。 」
私は理解が追いつかなかった。海月は1人じゃない?じゃあ、犯人は別にいるってこと?とりあえず聞けることは全部聞いておこう。
「意味が わからない。説明して。」「…しょうがないなぁ。本当は駄目だけど、仕方なく教えてあげるよ!」花織は自信気に話した。「海月って言うのは4つの役割があってね。今から説明するよ。」「1つは街のお手伝い。これはもう知ってると思うから飛ばすね。2つは情報集め。これは簡単に言うと、何処でいつ何が起こったかを調べることだね。僕はこれを担当してるんだ。3つは裏方。これは集めた情報や歴史をまとめる仕事だよ。正直この役割が1番簡単かもしれないね。そして、4つは何でも屋。依頼されたものは殆ど全部こなす。きっとイベリスさんを殺したのは、この部署で働いてる人なんだろうね。」
何でも屋か。クソみたいなマネしやがって。てか、誰がやってるか知らない言いようだな。「ねぇ、もしかしてだけど、誰がやってるか知らないの?」「うん。部署が違うからね。同じ役をしてる人たちなら分かるけど、それ以外は…。」そうか、場所が違うから分からないのか。これじゃあ見つけられないじゃない!どうしよう。
「ねぇ、祐奈ちゃん。もし良かったら祐奈ちゃんも入らない?海月に。」「話聞いてた?!私は海月を恨んでるの。入る気なんて更々ないよ!」
「でも、見つけたいんでしょ?イベリスさんを殺した人。なら、自分で入って確かめた方が早いでしょ?僕ならお手伝い出来るけど。」確かに。私が海月に入って偵察をすれば、早くに見つかるかもしれないし。あわよくば殺せる。「…じゃあ入るよ。海月に。」「よし、決まりね!じゃあこの紙にサインして。」え、なにこの紙。サイン?なんかすっごいバイトの面接感あるんだけど。私は嫌々サインし、明日から働くことになった。
「じゃあ今から行こうか。」「え、いや、仕事は明日からって花織が言ったんだよ?」「そうだけど、見学だよ!」そう言うと花織は私の手を引き、走り出した。