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嘘吐き狼の懺悔ゲーム
昔から、才能のある人間を酷く嫌った。
理由は自分が惨めになるから。
私は才能がないのに、なんで他の人達はあるの?
私にも欲しい…。才能というものを…。
「ねぇ梨杏ちゃん。その絵って、〇〇ちゃんのパクリだよね?」
「え?何言ってるの?私が描いた絵だよ?」
「パクリなわけないじゃん。」
「でも私、〇〇ちゃんが描いてた絵見たことあるけど、梨杏ちゃんのとそっくりだったよ…」
「…そう言って私が描いた絵を否定するの? 」
「もしかしたらその子がパクってるかもしれないのに?」
「意味わかんない…」
「これは…私の描いた絵なの!!」
「おーい、お前ら。次プールだぞー。」
「は、はーい。とりあえずやめてね?梨杏ちゃん。」
「…」
(なんで私が悪いみたいに言ってくるの?みんなそう。酷い酷い酷い酷いひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどい)
(わたしが、わたしがちゃんとかいたえなのに…。)
(かいたわたしのほうがえらいにきまってんじゃん。)
(なのにあいつらは…。)
(…ゆるせない。さいのうがあるやつらがにくい。)
(にくいにくいにくいにくいにくいにくいにくい!)
(…わたしが)
「お、泳ぐの怖いな…。」
「それなら私が手伝ってあげるよ。」
「!いい!!梨杏ちゃん、怖いんだもの。」
「…そう。いいよ。」
「勝手にするから」
「え 」
バシャンッ!
「せんせー!!〇〇さんが溺れました!!」
「せんせー!!しんじゃうよー!!」
「…私の、罪…。」
「…梨杏さん?」
「…何も無いよ。だって、私は何もしてないもの。」
「私はただ…」
「あの子から才能を奪っただけ。」
「!なに、いって…」
{正解!正解!}
{君の罪はそれだ!間違いない!!}
{憎い!憎いのだ!ただひたすらに!}
{君は…}
{やっぱり嫉妬の悪魔が取り憑いてるね。}
{それなら退治しなければ}
「…何言ってるの?」
プーンッ!!((サイレン
『ただ今、裏切り者を見つけました。』
『裏切り者は梨杏さん!!』
『それでは今から』
「…しょ、けい?」
「何する気ですか…?」
ガシッ
「っ!な、何するのっ!!離してっ!!」
「!?梨杏さん!!」
「やだやだ!!離して!!離せっ!!」
「離せっつってんだよ!!!!!」
「り、梨杏さんが…!」
『それでは処刑を開始します。その名も』
『溺れる悪魔!!』
「やだやだ!!」
『ここにデカイ水槽を用意致しました。ここに梨杏さんをドボンする処刑です。』
『皆さんは目を凝らしてじっくり見てください』
「い、いや!!」
『それでは、3!』
「やめっ!」
『2!』
「助けっ!」ジワッ
バシャンッ!
「っ!!梨杏さん!!」
「っー!!ブクッ!ガバッ!」
「そ、そんな…梨杏さんが…」
「はーっ。カハッ!ブククッ!つーー!!」
『…おかしいですね。普通の悪魔なら死なないはずなのに…。』
「……」
「!梨杏さん!!」
『残念です…。失敗でしょうか。』
「…」
ダンッ!!
「ひっ!」
「…」
『おやっ、まだ生きていたみたいです!それなら可能性は高いですね!』
『皆さんに説明致しましょう!!』
『梨杏さんは嫉妬の悪魔、レヴィアタンに憑かれた可哀想な少女です!』
『レヴィアタンは水中に生息しているため、水に溺れさせても死ぬことがありません!』
『それがこの証拠です!!まだ生きてます!』
『梨杏さんは本当の、嫉妬の悪魔だったのです!!』
「そ、そんな…」
『これにて、第1ゲームの終了です!!』
『次の悪魔は誰なのでしょうか…。』
『楽しみで楽しみで仕方がありません!』
『それでは…』
『次のゲームで。』