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しろさわ
30
柏🌿@テスト期間中…
3,565
甲斐田晴side
不破さんが用意してくれたお昼を温めて
食べ終わりソファーに戻れば、
睡魔が襲ってきてそのまま目を閉じる。
次に目を覚ました時は
外はオレンジ色に染まっていて
ベランダに干してある洗濯物を取り込む。
いい感じに乾いて、暖かい。
一つ一つ丁算に畳んで、
取り込んで全てを終えた時にはすごい疲労感。
⋯凄いね、一人暮らしとか僕出来なさそう⋯。
服とかをしまう場所は
分からなかったから、
ソファーの上に置いておく。
それから数時間して、不破さんが帰ってきて。
「おかえりなさい」
そう言えば
「ただいま」
そう返してくれて、
不破さんはお風呂に入りに行った。
しばらくしてお風呂から上がって
扉を開けて入ってきた不破さんは
なんかこう⋯キレイ⋯というか。
目を奪われる⋯的な?
そんな感じだった。
「なに?俺、なんか変?」
なんて考えていたからかいつの間にか
不破さんを凄い見ていたらしく
不破さんが笑う。
「・・・え、あ、いや」
目を奪われてました。
なんて言えなくてアタフタしていると
「可愛い」
なんて言って笑う不破さんに、
少しだけドキッとする自分が居て。
「そういえば、洗濯物、してくれたんやな?」
なんてソファーを指差す。
気づいて貰えないって思ってたけど、
気づいてくれたんだ…
なんて嬉しくなって。
「ありがとう、甲斐田」
そう笑う笑顔にまたドキッとして。
「夜ご飯、ハンバーグでええ?」
パパっとエプロンを着た不破さんが、
ひき肉を持って聞いてくる。
コクリと頷けば、キッチンに消えていく。
不破さんの料理はすごく美味しいし、
ずっと食べていたいくらい⋯だけど
仕事帰りにって大変なのかな
なんて思ったら体が勝手に動いていて。
「ん?どないしたん?甲斐田」
気づいたら、不破さんの隣に行っていて。
不思議そうに見てくる不破さんに
「何かお手伝いさせてください」
そう伝えると少しだけ驚いて
「じゃあ、これ出来る?」
なんて、人参を切る役目をくれた。
15年生きてきて、
料理なんて初めてするけど⋯。
恐る恐る包丁を持って人参を切っていく。
1枚1枚丁寧に。
時間が沢山がかかって逆に申し訳なくなった。
それでも切り終えた頃に
「凄いやん、出来るんやね、料理」
なんて優めてくれる。
「でも時間⋯かかっちゃった」
「気にしなくていいよ、
甲斐田が手伝ってくれたことが嬉しいからな」
俺が真剣に切ってる間に
焼き始めていたハンバーグを
ひっくり返しながら言ってくれる。
僕の切った人参は、
ハンバーグの付け合せみたいで
沸騰していたお湯の中に入っていく。
少しするとハンバーグのいい匂いがしてきて、
お腹が鳴った感覚がする。
慌ててお腹を抑えたけど、
やっぱり鳴ってたみたいで
隣で不破さんが笑ってる。
「お腹空いたな、もう出来るよ」
ここに来て、
微笑んだり笑ってくれたりした顔は見てたけど
こんなに肩を揺らして笑ってる姿は初めてで。
大人っぽい不破さんからは想像出来ない、
子供っぽさで。
そんな笑いするんだ:なんて新たな発見。
ハンバーグが出来上がって、
食べ始めればふと不破さんが
「甲斐田のお家に行く話なんやけど⋯」
そう言ってくる。
「明後日に行こうかなって思ってて。
俺の仕事がちょうど休みなんよ」
忘れてたけど行かなくちゃ
行けないんだ⋯そう思ったら急に怖くなる。
「大丈夫。俺だけが行くでも平気やから」
そう言って笑ってくれる不破さん。
優しくて、どこまでも優しくて。
だからそれに甘えてるけど⋯
あの親と会うのに不破さんだけなのは少し心配で。
「僕も、行きます」
そう言ってハンバーグを1日、口に入れた。
「無理はせんくええからな」
「⋯はい」
ご飯を食べ終えて、
僕がお風呂に入って上がって
リビングに戻ればソファーで
気持ちよさそうに寝ていて。
本当は起こして、
布団に寝かせたいけど起こすのも気が引けて。
そっと布団を持ってきて不破さんに掛けて、
部屋の電気を消した。
次に目を覚ました時には、
キッチンで料理をしている不破さん。
「おはよう、昨日ありがとうな」
そう言って微笑んでくれる。
少しのことでもお礼を言ってくれて、
毎日おはようって言ってくれて。
そんな当たり前が、
今の僕にはとてつもなく幸せで。
声を掛けてくれたのが、
不破さんで良かった⋯
なんてキッチンで料理をしてる不破さんを
見ながら思った。
コメント
2件
忙しい中投稿ありがとうございます!🎀
おおお、第7話、めっちゃ良かった〜!!😭💕 甲斐田くんが不破さんの帰りを待ってる日常がこんなに尊いなんて思わなかったよ…「ただいま」と「おかえり」のやりとりだけで涙腺くるわ🥺 それに不破さんの笑顔にドキッとする甲斐田くん、尊すぎて倒れるかと思った!笑 そしてハンバーグ作りの協力シーン…不破さんが「気にしなくていいよ、甲斐田が手伝ってくれたことが嬉しいからな」って言う優しさに私も胸きゅんきた💘 でも明後日、家に帰らなきゃいけない話が出て「急に怖くなる」ってとこ、すごくリアルで切なかった。でも「僕も行きます」って自分で決めた甲斐田くんの強さにエモすぎて涙止まらん😭✨ そして最後の朝の「おはよう」…毎日の当たり前がこんなにも幸せなんだって気づかせてくれてありがとう、とんかつさん!!次回も楽しみにしてるよ〜⋆♡