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萎学→{}
萎学の両親→『』
流恩→【】
陸下→《》
折生→[]
叶凪→〔〕
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俺はずっと……暗い部屋で1人ぼっちだった。
小学校や、中学校にも通わせてもらえずにいた。
金はあったはずなのだ…金はあったのに………
俺の両親は俺の事を認めてなんかいなかった。
いっつも暴力を振るわれ、時には熱いお湯だってかけられた。挙げ句の果てには俺を放置してパチンコだのギャンブルだの……しょうもない物ばっかりやって来ては金を使い果たしていた、
だから俺が小中学校に行く金だって無かったんだ。
当然ひらがな、カタカナ、漢字、計算、どれも教育を受けていないため、出来なかった。
外にも出して貰えず、部屋に篭りっきりだった。
長くて一日中小っちゃい俺の事を放置した日だってあった。今じゃとても考えられない事だろう。
でも、俺が小学6年位の年の時に、親がスマホを忘れたまま外出した。
当然、パスワードなんかかかっておらず、セキリュティーはガバガバだった。
親のスマホを隠れて見ていたその時、初めて勉強に出会った。
紙とペンを持って来て夢中で勉強をした。次の日もその次の日も親に隠れてこっそりと。
中学2年生の頃、普通の中学生と同じ位には学力が上がった。
親は今日も居ない。もう、ここではやって行けない。
そう考えた俺はすぐさま荷物をまとめ、家を出ていった。
ー数時間後ー
1人で街の中を歩き続けた。金もないから食う物もないが……
急にめまいがして来た……。頭もくらくらする……
俺はそのまま…路地裏で倒れてしまった。
ー数分後ー
【あっ……目が覚めたみたいだね。】
見慣れない天井……見慣れない人……誰だろう……
【あっ、驚かせちゃったよね、うち、流恩。】
どうやらこの女の人は流恩と言うようだ。
【君……どこから来たの?】
「えーと……………」
俺は一連の事を全て話した。
【なるほど……大変だったね。とりあえず児童相談所行こっか。】
俺は流恩さんに児童相談所に連れてかれた。
俺は児相の人達に一時保護されたが、その後、流恩さんが色々手続きとかをしてくれて、俺は流恩さんの養子?になった。
養子になってから半年がたった頃……流恩さんから聞かされたのは俺の両親が半年前に捕まっていたと言う話だった。
俺が中学3年の最後くらいの年になった時、中卒認定試験などに受かり、高校受験にも受かった。
全ては、流恩さんが勉強を教えてくれたおかげだ。
そこから、高校に通い始めたが…その時……
高校一年生の後半頃、普通に流恩さんの家に帰ってきた。
ただいまと言っても反応がない。
出かけているのかと思い、リビングに行った。
ドアを開けた瞬間目に入った光景は……
血まみれの状態で倒れていた流恩さんだった…
呼び掛けにも反応しない……体も冷たくなっていた……………………
部屋を見渡すと……………………皿が割れていたり………とにかく荒れていた…
恐らく強盗に入られたんだろう…………
俺は何も考える事も出来なくなってしまった。
ただただ血まみれになったあなたを見つめながら泣く事しか出来なかった。
俺にとって………流恩さんは実の親同然の人だった。萎学と言う名前だって、流恩さんが考えてくれた。萎学と言う名前になる前の名前は…なかった。いや、呼ばれなかった。
次の日から………学校に言っても…誰とも話せなくなってしまった。警察からも事情聴取させられた。
数日後、流恩さんを殺した犯人が捕まったと聞いた。
それでも俺は立ち直れなかった。そんな時に話しかけてくれたのが今、シェアハウスをしているみんなだ。
《大丈夫か…………?》
[俺達でよければ…話聞きますよ……?]
〔大丈夫……?話聞くよ…………?〕
これが陸下達との出会いだ。
ープロフィールー
名前 改名前:不明 改名後:萎学
年齢 23
職業 警備員
恩人が殺され落ち込んでいる時に陸下達に 出会った……………