※参考有り、創作、オリキャラ、死ネタ、在り来り、短い 注意※
君がお母さんのお腹にいると分かった時は 飛んで喜んだよ
お母さんは大人しい性格でね。誰よりも喜んでいたのは僕だったよ
君が居ることを知らせた時は誰もが喜んでいたなぁ
なんてったって 待望の子供だったからね。
お母さんは子供が出来にくい体質で 君がお母さんのお腹にいるとわかった瞬間目元が滲んで 涙が溢れたんだ
つわりの酷いお母さんはよく倒れていたよ。その度に検査をして、お母さんと君を大切にしていたんだ。
日に日に君を迎える準備が始まって、男の子か女の子かよく話していたなぁ、
出かける度に君の為の何かを買っていたよ。
すると、みるみる家は乳児グッズで溢れていったのを今でも覚えているよ。
どんどんお腹が大きくなってお母さんがよく疲れたぁ、と言っていたよ。
それでも君を愛して、これからも愛すと言っていた。
精一杯可愛がってあげるんだ、って張り切っていたな。
定期検診に行く度に 心臓が張り裂けそうなくらいに緊張して
いい知らせがある度おおよろこびしたんだ。
まるで自分が子供に戻ったみたいに。
しばらくして性別が分かって乳児服がフリフリのものになっていたのを覚えてるんだ。
女の子ってわかった瞬間お母さんは目を光らせていたよ。
あっという間に十月十日が過ぎて、お母さんに陣痛が来たんだ
誰よりも焦っていたのは僕だった。
お母さんはそんな中冷静でね。恥ずかしながらパパになる僕が頼もしいと思ってしまったよ。
段々お母さんの顔色が悪くなって 終いには倒れたよ。
僕も血の気が引いて 直ぐに治療を受けようにも君にもお母さんにも負担がかかると言われてしまったんだ。
その時お母さんが出した答えは治療することだった。
僕は 反対したかったけどお母さんが望んだことならって思ってね、
腹を括って はい、と答えたよ。
すぐに手術が始まって、ものの3時間で医者が手術室から出てきたんだ。
それは望まない知らせだった
君がお母さんのお腹にも此処にも居ないなんて信じたくなかった
やっと君が来てくれたのに望んだ君が望まない所へ逝ってしまった。
目を覚ましたお母さんは今までにないくらい泣いていたよ。
お母さんのお腹に触れても前のような膨らみがなかった。
触れる度に胸が苦しくなった。
君の名前は___見星って言うんだ。
みほ。星になって僕たちをいつまでも見守っていて。
そう願って名付けたんだ。
だから待っていて欲しい
何十年経っても君を忘れることは無いからね
ひとりぼっちにならないように毎日僕たちを見てみてほしいんだ。
愛してるよ___。
コメント
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マジで感動(T^T) お父さんとお母さんの人柄が 好き!! 設定から最高なんだけど!? 表現の仕方が上手すぎる!! 表現だけでこうなったんだって分かる!! 次の話も楽しみにしてる🎶