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大企業の取締役クラスだろうか、80代ぐらいの男性が入って来た。「まあ、お久しぶりでございます。たまにはお出でくださら無いと、お店が倒産してしまいますわ!」ママが大げさに言った。ダンディと言えばダンディだが、明るいベージュのスーツを着こなし、渋いネクタイを嵌めている。その他靴や鞄が高級品だろうと言う事は、ブランド物に興味の無い、良仔にも解った。紳士は、にこにこと「やあ、死んでからじゃここにも来られないからさあ、」「ャだあ、そうしたら私達も死んでしまいますわ!」余程の金づるだろうか、ママは相好を崩し、感じの悪さは一掃されてしまっている。「葉矢ちゃん!突っ立って無いで、お絞りと、いつものを用意する様にマネージャーに言って。」ママはクルッと表情を変えて、良仔に言った。