『……ッ!』
気づくとヴィランの死体。
目の前の それ は死んでいて、蛆が湧き始めていた。
驚いてぺたんと腰を抜かす。
目をつぶってビビっていると、ガサゴソと音がして、綺麗さっぱり片付けられた。
「怖いねぇ……」
「ねぇ……ヴィランも怖いけど、やっぱりヒーローって人間じゃ無いんじゃない」
「特に緑猫」
「はぁ……汚らわしい」
聞いていられなくなって、路地裏に逃げ込んだ。
『手首……痛いな……』
さっき打ったところに包帯を巻く。
『なんで、駄目なんだろ……』
ドォンッ
その音と共に脇腹に激痛。
何が何だかよく分からなかったが、取り敢えず、自分が死にかけてることがわかった。
いつの間にか頭は地面に着いており、どうやら倒れているらしい。
「へへ……!!やった!!ヒーローを殺った!!これで俺もあの方に認められる!!」
(これ……死ぬやつ……?)
どうしてだろう。
死ぬ時でさえ、
君のことを考える。
ああ
君が死んでくれたら
永遠に一緒なのにな……
『ごめ…ッ…なさ…ッ…い』
『やくそ……ッく……ッッ……まもれ……ッなかッ……たッ……』
『ごめッ……なさ……ッ……い』
コメント
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WOW(。・о・。)