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書き溜めしてる小説です。気に入ってくれるとうれしいな(^_^;)
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プロフィール
桜遥:18歳、猫人間
蘇枋隼飛:18歳、マフィア?
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オレの白と黒の猫耳がピクッと動き、見張りの話し声を捉えた。
桜:…今日か。
ボロボロで傷だらけの手と、首と足に縛られている鎖が、チャラ…と牢屋に響いた。
桜:オレが「商品」になるのは。
・・・・・
ギギギ…と鈍い音をたてオレのいる牢屋の扉が開き、見張りが一人入ってきた。
M:着いてこい。
手錠に繋いでいた鎖を引っ張り、オレに口枷を無理やり付けてきた。
桜:ッ!(着いてこいとか言わなくてもどうせ連れてくだろ!)
理不尽さにイライラしながらついていくと、久々のライトのに驚き、目をつむった。
その瞬間、オレは見張りに投げ捨てられた。
M:オラッ!
桜:い゛っ゛!!!
ガシャン!!という音とともに、全身に激痛が走る。
恐る恐る目を開けると、黒いゲージに入れられたことが分かった。鉄格子の向こう側は、どうやら舞台裏のようだ。
桜:(本当にオレ、商品になっちまうんだな。)
想像はしていた。けど必ず、現実は想像を超えてくる。
本能的に尻尾が体に巻き付いた。それに気づいた見張りが、ニヤニヤしながらオレに話した。
M:さすがのお前も怖いかww 安心しろ、もうお前がオークションにかけられる時間だ!
次の瞬間、オレの入っているゲージが動き出し、表舞台の方向へと動き出した。
ゲージが進むにつれ、司会者と客の声が大きくなる。
司:さあ皆様、オークションもついに最後の商品となりました。最後まで皆さんに楽しんでいただけますようにと願い、特別な商品を用意しました。ご覧ください!こちらは人体実験で生まれた猫人間、桜遥です!!
オレに無数のスポットライトが当たる。首筋あたりにツゥッ…と汗が流れた。
司:年齢18歳、性別は男子です!そしてこの特徴的な白黒のツートンカラーの髪と琥珀
色と藍墨茶のオッドアイ、なんと生まれた時からこの容姿なのです!!
自分の個人情報が暴露されたことよりも、一生恨むほど嫌いな容姿のことを、大きな声で言われたことがとても不愉快だった。
司:さらに彼は、戦闘能力も実験の際につけられています。殺人や借金の取り立てなどは朝飯前なのです!
客席からかすかな歓声とざわめきが起きる。
…誰もオレをオレとして見てはくれない。狙いは戦力と猫のような身体能力。
桜:(オレは兵器でも道具でもねえのに…。)
司:では8000万からスタートです!
客:9000万!
客:9500万!
どんどん上がる値段と、比例するように猫耳が垂れ下がっていく。けど、
?:5億。
その一声だけで、耳鳴りがしそうなほど会場から音が消え去った。
司:ご、5億がで、ました!他ありませんか?
さすがの司会も戸惑っていたが、大金を得るチャンスだと、すぐにさっきまでの明るくて、少々気味悪い笑みに戻った。
相変わらずの客席の静寂を、コンッ!というガベルの音が支配した。
司:では5億で…”蘇枋隼飛“様に落札!
客席が拍手の音で満たされた。
桜:(でも、尊敬や称賛だけじゃねえな。)
司:今夜は楽しんでいただけたでしょうか?次も皆様に満足していただけるような商品をご用意させていただきますので、ぜひお越しください!本日は、誠にありがとうございました!
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今回はここまで。
本当はまだ書き溜めがあるけど、編集とかメンドイ←おい
この作品が気に入ったら「絆の縫い目」もぜひ読んでください!
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