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「……私、あなたのことが、好きなの」
ベラルーシが勇気を振り絞って告げたその瞬間――
ドガァァァァァァンッッ!!!
と、ものすごい音とともに、天井の上から何かが降ってきた。
ベラルーシとエストニアが同時に顔を上げると、
二階から転げ落ちてきたフィンランドとロシアの姿がそこにあった。
ロシアがフィンランドの腕の中に抱きかかえられていて、顔は真っ赤。
なぜか上気していて、シャツのボタンも少し外れている。
「い、いったぁ……///」
「よかったねー!ベラルーシ!!」
フィンランドが笑顔で親指を立てた。
ベラルーシ:「……え!?ちょ、え!?なんでそこに……!?」
ロシア(まだフィンの腕の中):「ご、ごめんね……見てたわけじゃ……その……フィンが急に引っ張るから……っ!」
フィンランド(満面の笑み):「いや〜愛の告白って、最高だよねっ!」
ベラルーシ:「う、うん……(頭がついていかない……)」
その横で、エストニアは紅茶を一口飲みながら、静かに言った。
「私も、一目惚れしたんだよね。あなたに」
ベラルーシの顔が一気に茹でたてのビーツ色になる。
「え、あ、え……さっきの告白、初めてじゃなかったの……?」
エストニアは、静かに微笑んで言った。
「あなたが言うまで、待ってただけ」
――その一言で、ベラルーシの心臓は完全に焼き切れた。
一方その頃、床に倒れていたロシアは、顔を真っ赤にしてフィンランドに囁いていた。
「……次は、もっと静かな場所でお願いするよ……///」
フィンランドはにっこりと笑って答えた。
「うん、それもいいけど。屋根の上で見るカップルたちって、最高に尊いよねー」