テラーノベル
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ーーーーーーーーーーーーーーぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
キ゛ぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーはっ。
ーーはぁ、はぁッ………。ッ!」
頭がカチワレそうな音に飛び起きた。
呼吸は浅く、乱れている。
外は曇天で、昼間でありながら
部屋はグレーで塗られている。
部屋には荒い息だけが響く。
米「………ッう゛ぇ。……はぁ゛ッ………。」
頭がクソ痛い。
ただの偏頭痛では済まない程。
ギリリ…と力を入れた歯が音を立てる。
歯同士が擦れる振動がより気持ち悪い。
だが、何処かに力を入れていないと
オカしくなりそうだ。
薬を飲まなければ。
今日は仕事を休もう。
あと、日本にクソ頭が痛いことを
言わなければ………。
………ッ。痛い。痛すぎる。
そう言えば、昨日、何してたっけ…。
気づいたらここで眠っていた。
きっと頭がバカ痛いから
思い出せないのだろう…。
…ッ……。
ズリ、ズリと体を引きずり、
ベットの側に座った。
もう一度頭を抱えた。
米「……ぁ゛ー…………。」
キツイ。
動きたく無い。
でも動かなければ。
手に力を入れ、俺は立ち上がった。
………ッ痛い。
スリ、スリと足を引き摺る。
その時。
視界が崩れた。
世界が上に。
斜めに
落ちていく。
「………ッドガッッ‼︎ーーーーー
………あれ。ジャパン。
俺の横に座って
何でそんなに慌ててるんだ?
……………あぁ、そっか。
そうだった。
俺は倒れて………。
俺は ごめん と言いたかった。
声が出なかった。
せめてと手を伸ばそうとした。
でも、意識がだんだん………
暗くなってきて………………
………………ぅ゛………。
目が覚めると同時に、
また頭痛が襲ってきた。
目を裏から刺されるように。
ーーーーさん…?……アメリカさん。………………………
……あれ、この声は………。
俺は重い瞼を薄々開けた。
米「………ジャ…パン………?」
やはり、ジャパンだった。
よく見ると、 ここは日本の部屋に
いる事が直ぐにわかった。
白い光が差し、日本の隣には救急キット。
そして救急キットの下に太い医薬の本が
積み上げられている。
日本の顔を見ると、どこか申し訳なさそうに
こちらを見てきている。
時々目を逸らし、下唇を噛み 、
逆光でよくは分からないが、
目頭を赤くしている。
そうだ、俺はジャパンに倒れていた所を。
日「………ごめんなさぃ…………っ…。」
………どうした、日本。俯いて。
日「…っひッ。…んン゛…。ごめン……
こんな僕でッ…ごめんなさいッ…ーーーー
あぁ、泣き出してしまった。
何で日本が泣くんだよ………。
両目に手を添え、その手を涙が滴る。
肩をびく、びくと震わせて。
米「……ジャ…パン、ジャパン…。
だいじょうぶっ。だいじょうぶだから。
………ゲホッ。大丈夫。」
気づけば日本の側にいた。
俺はベットの端に座り、
すぐ隣の椅子に座る日本。
その腰をただ摩った。
その背中はとても暖かく、
それが心地よく、直ぐに抱き寄せた。
日「……ヒぐっ…! ありがと゛…っ…。
泣いてて、ごめん…ッ………。」
日本は俺の抱擁に応えて、
俺の胸に顔を預けた。
Tシャツを間にヒタヒタと湿り気を感じた。
でも、気持ちがいい。
そして何だか、懐かしい。
最近、ハグしてなかったよね。
心配、かけちゃったよね。
ごめんね。日本。
………ごめん。
日「………もういいよ。…ありがと。」
日本は俺の背中を二回、トントンと叩いた。
ずっと、ぼけーっとしていた。
日「……ねぇ、アメリカさん。」
米「…どうした?」
日本は心苦しそうな顔になった。
これから何か悪いことを言うような。
少し間が空いた。
日「あの、…少し重い話になりますが…
………大丈夫ですか?」
米「…重い話。………分かった。」
日「………わかりました。」
日本は目を細めた。
日「あの…アメリカさんが意識を失っていた間に色々調べたのですが…。 …ひぐッ。
頭と足にキズがありまして………。
しばらく自由には生活出来ないかも
…しれません。」
何を言っている?自由に生活…。
冗談か、と思った。
俺はずっと自由に生きてきた。
フリーダム。それが
俺のポリシー。
それが邪魔されるとは。
脳がその理由を探し求めた。
例えば、俺が何か罪を犯したか。
監禁?事件?病気?骨折?戦争?
何だ、何だ?
米「………は…ぁ? つまり何だ…?」
日「…ごめんなさい。急で驚きますよね。
何処かでアメリカさんが酷く
頭を打ちつけて、記憶障害と、脳挫傷で。
暫くはこの状態に…なるかもしれません。」
答えは、ケガ。
米「…………だから俺、倒れたって事?」
日「、はい。暫くは僕と付きっきりに
なりますが………大丈夫ですか?
食事や排泄など全てやりますので…。」
他人に任せるなんて、正気か。
正直のところ嫌悪感を感じた。
…何て一瞬思ったが、ジャパンなら良い。
そんな事言ってられないしな。
米「………ジャパンなら…いい。」
日「…!…よかった…!…ヒぐッ!。」
やっと、日本の顔に笑みが溢れた。
その笑みに俺も笑ってしまった。
やっぱり、俺、幸せだな。
ジャパンといられて。
そんなジャパンと二人っきり。
何でも許したくなってしまうその笑み。
ずっと、ずっとぎゅっと一緒にいようか。
日「…僕、すっごくびっくりしたんです。」
日本と向かい合い、ディナー中。
俺の大好きなハンバーグ。
それとサラダとか米とか色々。
ハンバーグにがっつく。
……うまい!!
日本のご飯の味だ。
…最近一緒に食べてなかったな。
日「ふふっ。美味しいですか?
とっても、いい笑顔してますよ。
お気に召されたようで良かった。」
日本は幸せそうにこちらを見つめる。
米「あぁ、美味しいさ。
それで、何だっけ?何の話してたっけ。」
日「あぁ、そうでした。
僕、キッチンで皿洗いしていたら、
アメリカさんの部屋から、ドゴン!って。
びっくりして……。ふふっ。」
米「あぁ、それか…。
足、力入んなかったからさ。…。」
日「もー、ヤバかったら直ぐ
僕のこと呼んでくださいって。
何処でも飛んでいきますよー?」
米「ごめんごめん。心配かけた。」
そう言い、またハンバーグをまた頬張る。
…あーー、うまい。
米「…てか、病院行かなかったの? 」
日本は少し肩を跳ねた。
これは結構気になっていた。
日「あー……?…確かに…。ふふっ。
僕、、その、直ぐ助けたくって。へへっ。 」
米「…そっか。ありがとな。」
…うわ、嫌いな野菜。ジャパンにあげよ。
米「……あーんして。」
日本は目を丸くした。
日「…えっ? ……ふふッ。
………あーーん。」
日本の口にスプーンを入れると、
スプーンを食む力が指に伝わってきた。
日本が一噛みすると、
しかめっつらでこちらを見つめた。
日「……これっ…アメリカさんの
嫌いな食べ物じゃないですか!
良くないですよ…」
米「やっぱり気づいた?HAHA。
なら俺のサラダに入れないでくれ。」
ただ、他愛もない話をした。
側から見ると新婚夫婦のようだろう。
とっても、幸せ。
日本は幸せそうに笑い。
俺も幸せに微笑む。
そして、ご飯がうまい。
コメント
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読み終えたわ…! まず「キ゛ぃぃーーー」って冒頭の頭痛の表現からして痛みがビシバシ伝わってきて、思わず眉ひそめちゃった。そこから視界が崩れて倒れるアメリカと、泣きながら必死になる日本の対比がもう…しんどい。でもその後の「あーん」とか日常の温かさにじんわりさせられた。「ジャパンなら…いい」って信頼の一言、めっちゃ刺さる。 バトル系ばっか読んでる私でも、こういう優しい関係性に弱いわ。続き、めっちゃ気になる!