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それから2週間が経ち、私とゼルゼディス様は平和で幸せな日々を送っていた。
「今日は何をしますか、奥様?」
「えぇ、もうすぐカレー店もオープンしますし…
メニューを作らなくては!」
私は言う。
「メニューって、だから、カレーでしょ?」
ゼルゼディス様が不思議そうに尋ねた。
「あのね、ゼルゼディス様。
カレーと言っても、色んなバリエーションがありますのよ。」
私は言う。
「へぇ、そうなんですか?」
「元猫ちゃんには分かりませんわね。」
「バカにしてます?私の事?」
「いいえ、可愛がっているんですわ。」
私は天使の微笑みでそう返した。
「私はもう、みゅうでは無いんですよ?
今度は私があなたを可愛いがる番です、はい。」
「そんなにムキにならなくても良いでしょう?」
「いいえ、猫扱いはごめんです。」
うーん…
どうもみゅうとして扱われるのに不満があるようだ…
私としては、ゼルゼディス様がにゃんこに見えて仕方がないし、可愛いと思うのだが…
「まぁ、ケンカはやめて、カレーを試作してみましょう!」
「そうですね。」
という訳でカレークッキングが始まった。
「まずは、ビーフカレーを作りましょう!」
私は腕まくりして手を洗った。
「ビーフカレー?
つまり、牛肉を使うんですか?」
「そうですわ。
えーと、確か牛肉と玉ねぎと…
マッシュルーム入れても美味しいかも?」
私はそう言って、調理し始める。
そして、その日5品のカレーを作った。
ビーフカレー
シーフードカレー
チキンカレー
野菜カレー
ポークカレー
トッピングには、オニオンフライとニンニク、チーズ、らっきょう、目玉焼き、を用意した。
どれを組み合わせても、カレーは中々美味しかった。
後は白いご飯があればなぁ…
これじゃ、パスタに絡めるか、ナンで食べるしか無いわよね…
まぁ、パスタでもナンでも美味しいとは思うけど…
そんな事を思いながら、カレーを試食した後は、ゼルゼディス様と2人でメニュー表を作成した。
♦︎
さらに1週間後、カレー店のオープン日になった。
卵焼き店にカレー店オープンのポスターを貼っていたので、沢山のお客さんが初日にも関わらずやってきた。
私とゼルゼディス様と従業員達は忙しく店内を駆け回った。
客席からは「美味しい!」の声が飛び交った。
パスタよりもナンの方が人気があるようだ。
夕方になっても客足は途絶えず、閉店を1時間延ばすことに…
「はぁ…
疲れましたわ…」
やっと店を閉めて私は客席に座り込んだ。
「今日の売り上げ、30万ルナですよ!」
ゼルゼディス様が計算して言った。
従業員達からも拍手が聞こえる。
従業員の給与や材料費を引いても、10万ルナは残るだろう。
良かった…
こうして、セイラの領地にカレー店が華々しくオープンしたのだった。