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夜のコンビニ帰りだった。
別に、特別な日じゃない。
コンビニの袋を揺らしながら、眠いな、とか考えていた。
炭酸一本。
菓子パン二つ。
あと、ぐちつぼに無理やり薦められた謎のグミ。
『絶対ハマるから食ってみ?マジで美味いからホントに』
とか言ってたけど、どうせまた変な味だろ。
「……あいつ絶対味覚終わってるって」
誰に言うでもなく呟く。
夜の住宅街には、遠くの車の音と、踏切の警報音だけが響いていた。
夜風がぬるい。
六月ってこんなに暑かったっけ。
夜空を見上げる。
月は見えない。
雲が多いのに、星だけが妙に明るくて、穴でも空いてるみたいだった。
信号が青になる。
一歩踏み出す。
―――嫌な予感がした。
理由なんてない。
でも、心臓を直接掴まれたみたいに、ぞわりと背筋が冷えた。
足が止まる。
なのに、身体は前へ出ていた。
蛍光灯が眩しい。
⋯いや、それだけじゃなくて。
なにか、こちらに迫ってくるような。
横から、しろいひかり、が、
――ドンッッ
爆音。
「……あ゙、っ」
理解より先に、身体が浮いた。
世界が回転する。
空。
アスファルト。
電柱。
空。
視界がぐちゃぐちゃに揺れる。
鈍い衝撃。
肺の空気が全部抜けた。
⋯息ができない。
コンビニ袋が遠くへ飛んでいくのが、逆さまの視界で見えた。
炭酸が転がる音。
きゃああぁぁぁっ
誰かの悲鳴。
熱い。
寒い。
身体の感覚がぐちゃぐちゃだった。
指先が動かない。
視界が赤く滲む。
ぼやけた空の向こうから、誰かが走ってくる。
死ぬ。
ふと、そう思った。
嫌だ、と思うより先に。
脳裏に浮かんだのは、
ぐちつぼ。
きょーさん。
ぺいんと。
――あーあ。
明日、学校あったのに。
「……っ、」
喉が震える。
声にならない。
嫌だ。
死にたくない。
まだ。
まだ、終わりたくない。
その瞬間。
――世界が、ひび割れた。
またまた新連載です。
転生系です。
らっだぁさんとらっだぁさんのお話です。
1話だけだとよくわからんと思うので3話ほど投稿しておきますね〜
全話♡1000になったら4話投稿しますのでご了承くださいませ。