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碧野葉菜
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都築七美
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てく
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「——えええ!? 嘘でしょう!? あんっなに人間嫌いで有名だったくせに何ちゃっかり恋愛してんのさ! この恋神の百恋君を差し置いて!!」
「うるっせえ! こっち来んな!!」
「その辺にしなさい、百恋。姫君が困っておられますよ」
少し甲高い声に公家のような独特な話し方をするもう一人の神が、蛇珀と百恋の間に入った。
僅かに翠がかった黒髪は平安時代の姫君を思わせるしなやかな直毛で、腿辺りまで長さがある。目は閉じられ、その下には作り物のように形のいい鼻と口が続き、夕焼け色の狩衣を羽織っていた。
「そうは言ってもさあ、学法……なんかムカつくじゃん! 一番ちびっ子の問題神のくせにさあ」
一番ちびっ子、という言葉に、蛇珀の背後に守られていたいろりが反応した。
「あの、蛇珀様が、一番お若いんですか……?」
「そうそう、まだ三百歳だもんね。人間で言えば十五、六のひよっこだよ。僕は五百で、学法なんか千三百越えるんだから!」
「そ、そうなんですか……!」
「恥ずかしながら神の最高齢更新中でございます。ほほ」
仙界に来ていきなりいろんなことを知り、いろりは戸惑いながらも嬉しくもあった。蛇珀のことをもっと知れるからである。
「歳は関係ねえ。俺のがこいつらよりよほど神力がある」
「ああ、もうそういうとこ超ムカつくんですけど」
「お前のそのしゃべり方のが癪に触るっつうの!」
その会話にいろりはついにちんぷんかんぷんになり、首を捻り始めたので、学法が仲介に入った。
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