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蜂蜜きな子
16
#犬
ここと🌹🫶 @低浮
203
みみ
49
19章目行きます。
「あはは!見一つけた!」
万華鏡のように冷たくきらめく鏡の世界に、あの楽しげな、けれど底冷えするような声が
醤き渡った。
空間の歪みから黒い煙と共に現れたのは、司だった。
「つ、かさ…..?!?」
私が身を強張らせた間、司は鏡のボスの怪異を容赦なくペシャンコに踏み潰し、その胸からドロドロとく不気味な心臓一「三番の核心』を素手で引きずり出した。
「光…..?それに、そっちの黒い服の男…..何これ、危ないよ…..つ!」
ミツバくんが怯えて私の前に立ちはだかり、細い腕で私を後ろに隠そうとする。そのツンデレな優しさに胸が締め付けられる。
「ねえ、ミサキ階段の時も思ったけどさ」
司は真っ黒な瞳をギラリと光らせ、手の中の心臓をミツバくんに向けた。
「露葉はさ、今にも消えちゃいそうなくらいいのに、あまね(花子くん)の月だけじゃ全然足りな「いんだよね。もっと、もっとたくさんの怪異の愛で字搦(がんじがらめ)にして繋ぎ止めないと、本当にこの世界から消えちゃうよ」
「司、何をする気だ…..つ!」
花子くんが包丁を構えて叫ぶけれど、同のスピードの方が一瞬早かった。
「だからさ、ピンクの髪の毛。お前が『新しい三番』になって、露葉をこの鏡の世界に一生閉じ込めてよ。はい、これ食べな」「ニニう、ぐ、あ、あアッ!!!???」
司によって無理やり心臓を口に押し込まれたミツバくんが、絶叫しながらその場にのたうち回った。彼の可愛い身体から、禍々しいほどの負の情念と、巨大な鳥のような怪異の四肢がバキバキと生え変わっていく。
「ミツバ…..つ!やめて、同…..つ!!」
私が涙を流して駆け寄ろうとすると、花子くんと光くんが「危ねえ!」と私の身体を必死に引き止めた。
「あははは!ほら見てよ露葉、新しいお友達の誕生だ!」
光が収まった時、そこに立っていたのは、巨大な黒い糞とい爪を持った、美しくも恐ろしい『七不思議の三番・カガミジゴク』となったミツバくんだった。
「……あ、…..あ…..」
ミツバくんの瞳が、以前よりもずっと深く、どろりとした執着の色に染まる。
彼は自分の新しく手に入れた巨大な釣爪を見つめ、それから、薄青い髪を揺らして泣いている私をじっと見つめた。
「…..そっか。僕が、三番(神様)になれば…..」
ミツバくんは音もなく私の前に降り立つと、巨大な爪の先で、私の左手首にある普の「月のブレスレット」をパチリと弾いた。
「この鏡の世界なら、あんたの薄青い髪も、オッドアイも、僕だけのものにできる。あまねの月なんか壊して、僕が新しい三番として、あんたを一生この鏡の中に閉じ込めてあげるよ……葉」
ミツバくんの声は、生前よりもずっと低く、狂おしいほどの独占欲に満ち溢れていた。彼の手が私の類を優しく包み込み、引き止める花子くんや光くんの腕から、私を自分の領域へと強引に引き込もうとする。
「ミツバ…..」
新しい三番となったミツバくんの、哀しくて甘いヤンデレな覚醒。
手首の三日月は、学園の全ての怪異を狂わせていく私のい運命を嗤うように、シャラリと、どこまでも切なく鳴り響いていたーー。
コメント
1件
うわっ……第19話、めちゃくちゃ重い展開だったね……。ミツバくんがあ♡♡♡のは読んでて辛かったよ。彼のツンデレな優しさがかえって、新しい三番としての独占欲に変わっていく過程が恐ろしくて切なかった。司の残酷さは相変わらずだけど、「月だけじゃ足りない」って露葉の命のリミットをほのめかす台詞が気になるな。この鏡の世界、どうなるんだろう……続きが気になって仕方ないよ。