『母親は無条件に自分の子供を愛せる』
そんなの嘘だって私は知ってる。だって、麗が生まれたばかりの頃は私は彼女を愛してなかった。痛くて苦しくてわけわかんない目に遭わされてそれで勝手に出てきて、しかもあの最低な人の子供でもあるんだから、愛せるわけなかった。でも死なせたらメンドクサイことになるから死なせないようにしなきゃダメだってことくらいバカな私でも分かってた。
それだけだったんだよ。
なのに叔母さんは、いくらちょっと血が繋がってるって言っても自分の子供でもない麗のことをすごく大事にしてくれたんだ。自分がちゃんと麗から大丈夫だって思ってもらえるようにしてくれたんだ。
麗が叔母さんを見て笑うようになってくれたらそっからはもうニッコニコでさ。
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