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きっと、好きになる。
「あー、なんかないかなぁ。」
私は愛名マリン。変な名前でしょ。どっちが名前なんだか…。
って、そんなことは置いといて、私、今、恐ろしいほど暇です。
生徒会の仕事は終わらして、宿題も一年分終わらして、勉強も卒業までの分を終わらしてしまった。(現高校一年生)
「ひまー。」
私は近くの公園のべんちに座ってつぶやいた。
「暇なの?遊ぼうよ!」
突然誰かに声をかけられた。
「え!」
ゴツん!
いたたたた…。
慌てて見上げたため、相手とぶつかってしまった。
「いてて…。」
「あ、ごめんなさい!」
「ああ。いいのいいの。それより、遊ばない?」
私より、ちょっと上かな。すごいイケメンだ。
「遊ぶって、何して?」
「ブランコ!」
ずこっ!
なんか、子供っぽくって可愛いなぁ。目の保養。
私はそのあとその人とブランコに乗ってたくさんお話をした。
次の日。学校。
ビックニュース!あの、“彼”が私の学校に転校してきました!
まさか同い年だったなんて…。
自己紹介したあと、私にウインクして、女子がうるさかった…。
ある日。“彼”が学校で体調を崩した。
「せんせー、だいき君元気ー?」
私は保健室に行って、様子を見にきた。
「わかんないけど、今は寝てるよ。」
めっちゃ若くて、ちょっとギャルってる先生が答えた。
「そう。」
「ねえ、マリンちゃんってだいき君の事、好きなの?」
「え!?好きって何ですか?私は一生誰かを好きにはならないよ。」
「えー!なにそれぇ。じゃあ、なんできたの?」
「?なんとなく?」
私が答えると、先生はハハハッと笑った。
「うん。そのうちわかると思うよ。じゃあ先生ちょっと職員室に行ってくるから。」
「はーい。」
私は“彼”が寝ているベットへ向かった。
ちょっとだけのぞいて、教室に帰ろう。
「ようこそ!」
「わあっぁ!」
私がカーテンを開けると腕を引っ張られた。
「だいき君!?」
「君からきてくれるなんて、嬉しいなぁ。」
「お、起きてたの?」
「うん。で、君はなんで誰も好きにならないの?」
「だって、「好き」って言う感情がどんなものなのか、わかんないから。」
「ふーん。じゃあ、教えてあげる。」
「え?どういうこと?」
「マリン、お見舞いに来てくれてありがとう。好きだよ。」
え!なに?なんだか、嬉しい。
「これが、好き…?」
「うん。そうだよ。」
涙が溢れてきた。私も、“彼”のことが好きなのかな。
そうじゃなくても、きっと、きっと好きになる。
ー終わりー
〈おまけ(保健室のだいきの気持ち)〉
え。マリンがお見舞いに…。ちょー嬉しいんだけど。うヤッホー!
は?好きだから来てくれたんじゃないの?そんなぁ。
誰かを好きになれない?なんだそれ!?
先生がどっか行ったら、聞き出してやろう。