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『暫く歩き続けた時、創造神が「あっ!」と声を上げました』
『破壊神は不思議そうに創造神の指差す方を見ました』
『其処には、二輪の花が美しく咲いていました』
『二柱の神は生まれて初めて“花”というものを見ました。「姉さん、この綺麗なのは何かな?」不思議そうに破壊神は言いました。「分からないわ。それに、きっと名前も無い。だから、考えてあげて」と優しく微笑みながら創造神は言いました』
そのお花はどんなお名前を貰ったんでしょう。和華達もお母さんと妹さんに名前を貰いました。きっと、素敵な名前を貰ったんです。
『破壊神は考えました。考えて、考えた結果、答えを出しました。「こっちのは姉さんの瞳の色だから、紫陽花。そっちにあるのは私の瞳の色だから、彼岸花。どうかな?」自身に満ち溢れた目で破壊神は創造神の目を見つめました』
『創造神は妹の目を優しく微笑みながら見つめて「とても素敵ね」と言いました』
『二柱の神はその彼岸花と紫陽花を愛おしく思いました』
『創造神がはっとしたように顔を上げ、話し始めました。「ねぇ、紫陽花も彼岸花もどちらも個人の名前でしょう?なら、二つ共になるとどうするの?」そんな姉の問い掛けに破壊神は迷いました』
『破壊神は迷いに迷った結果、「花ってのはどう?」少し不安そうにそう言いましたが、創造神は、「花、うん、素敵ね」と幸せそうに答えました』
『二柱は又、花を愛おしそうに見つめました。「姉さん、この花、家の近くに生み出してくれない?」破壊神はこの綺麗な花を何時でも観たかったのです。創造神も同じ気持ちのようで、二つ返事を返しました』
『二柱の神は、家に変えると、まず近くに沢山の花を咲かせました。二種類だけじゃ寂しいからと、桜や、菊、梅に桃と沢山の花を咲かせました。こうして、セカイに花が出来たのです』
『明くる日、創造神は破壊神に話しました』