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朝、俺の目覚めは最悪だった。
嫌な予感ってやつかな、胸騒ぎみたいなのがした。
俺はなんとなく外に出る。
すると地面に、少年と少女が倒れていた。
少女の方は血まみれで、よく見るとお腹が抉られている。
「!?大丈夫!?」
俺は急いで二人を中に入れる。
しぇいどさんとべるさんは…任務!おどろくちゃんは昨日から部屋で休んでるし、えっとじゃあ…ニグさんだ!ニグさん呼ぼう!
「ニグさーん!!!来て!!!!!!!」
「何何何!?」
俺の声を聞いて急いで降りてきたニグさんの髪には、寝癖がついていた。
「ニグさん!この子医務室に!」
「わ、分かりました!」
ニグさんは少女を抱えて医務室に向かった。
「…この子は空き部屋に連れて行こう。」
「………ぁ、ぇ…?」
俺は気付いたら、知らない部屋にいた。
ここは…?
「あ、起きた?」
左目に包帯を巻いた人が、俺に話しかけてくる。
俺はすぐに起き上がって、拳銃を男に向ける。
「ちょ、待って違うって!俺は何もしないって!」
「嘘だ…ななっし〜をどうした!」
「ななっし〜…?もしかして、ピンク髪の子?」
「そう!ななっし〜に何をしたの!」
「だから、何もしてないって!…しいていうなら、応急処置はしたかな?」
「………」
「………言っとくけど、俺は君たちに危害を加えるつもりはない。敵は政府だから。」
「え…」
この人も、俺達と同じ…?
「あと…ななっし〜って言う子は、まだ意識が戻ってない。」
「………!?な、ななっし〜は大丈夫なの!?ななっし〜がいないと、俺は、俺は…」
俺は男の肩を掴んで揺さぶる。
「お、落ち着けって…大丈夫、一命は取り留めた。」
「そっか…よかった…」
「………君も顔色悪いよ、ななっし〜が起きるまで、ゆっくり休んだら?」
「う、ん…そうする…」
俺は安心して、そのまま眠った。