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僕とにんじん、みかん、ペパロニピザは声を揃えて尋ねる。
「はい、そうです。今わかってる情報を皆さんにお伝えいたしますね」
「…うん、よろしく」
たまごは頷き、顔を上げる。
「まずはテレビ裏を活動拠点としているレッドギャング。赤色の食べ物が集まって徒党を組んでいるようです、特にリーダーの唐辛子は伝説のスナイパーと呼ばれるほどの射撃の名手で、他にも強力なアビリティを持った食べ物たちが集まっています」
「レッドギャング…なんだか怖そうですネェ…」
「次は主に植木鉢を活動拠点としているチーム:ミクロ。小さくて機動力のある食べ物たちが集まっているようです。そしてリーダーは不明。情報によるとリーダーは誰にも見つからない隠れ家に住んでいるらしいですが詳細は不明です」
「リーダーが分からない…かぁ…。あんま手を出さないほうが良いかもねぇ」
「そして情報がまるで闇のようにわからない、極秘組織:ハイドポテト。どこを拠点に活動しているか、メンバーは何名程度か、殆どの情報が闇に包まれています。ただ、一つだけわかっているのは、ここ、マンションのフードワールド以外のフードワールドとつながっているということです。何かしらの手段を用いて他のフードワールドにいる仲間たちと連絡を取っているようです」
「…もしかして、全然俺等が思っている以上、でっかい組織なのかもな」
「…最後です。ここ、キッチンの下、オーブンの中を拠点としているパン協会。パン生地でできた食べ物たちが集まっているようです。そしてリーダーのアップルパイは災害級の竜巻を起こせるアビリティを持った暴君なんだとか」
「やばぁ…僕、どうなっちゃうんだろ」
「…とまあ、こんな感じです」
するとペパロニピザが思いついたように言う。
「そういえば、MEはパン協会の幹部だYO」
「「「……は?」」」
「どっどどど、どーいうことですか?!ペパロニピザさんがパン協会幹部ぅ?!もっと早く言ってくださいよぉ!!」
「そ、ソーリーソーリーMr.たまご。ただこれは事実なんだYO」
「そうなんだ…」
「MEは幹部だから、ボスに会うことはいつでもできるYO」
「じゃ、じゃあ早速会ってみようよぉ!」
「…まあそれもあるが…。でも、リーダーは暴君なんだろ?もし戦いを仕掛けられたらどうするんだ?」
「そこは…勝つしかないね、一か八か行ってみよう」
そして全員はキッチンから飛び降りる。
「…ここだYO」
ペパロニピザが指を指した方向には、巨大なオーブンが佇んでいた。
「…どうやって入るのぉ?」
「キーワードを言えば開くYO」
するとペパロニピザが息を吸う。
「Fluffy, chewy, and crispy! Its name is bread!!!」
ゴウン…ゴウン…バタン!
巨大なオーブンの蓋が開く!
「行くYO」
「…うん!
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