テラーノベル
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スタジオに戻ったあとも、空気はどこか落ち着かなかった。
らぴすは来ていた。
でも、いつものように“そこにいるだけ”だった。
心音「……大丈夫?」
らぴす「うん」
ロゼ「ほんとに?」
らぴす「大丈夫だよ、」
らいと「顔色悪いっちゃけど」
みかさ「無理してない?」
メルト「……」
らぴす「大丈夫」
もう一度同じ言葉。
それ以上は、何も続かなかった。
(大丈夫って言ってるけど……)
(全然、大丈夫じゃない顔してる)
スタッフ「今日は短めの収録でいきまーす」
その声に全員が動く。
撮影が始まる。
でも、いつもと違う。
らぴすの動きは遅い。
笑顔も、どこか遅れている。
カメラマン「もう少し元気にお願いしまーす!」
らぴす「……はい、」
心音はその横顔を見ていた。
(無理してる)
(でも、どう声かければいいのかわからない)
ロゼ「またかよ」
らいと「今日はほんとにダメやな」
みかさ「集中できてない」
メルト「……」
その言葉が、少しずつ積み重なる。
らぴすは何も言わない。
ただ、指示に従うだけ。
撮影終了。
拍手。
でもらぴすは、少し遅れて頭を下げた。
らぴす「……お疲れさま」
その声は、誰にも届かないみたいに小さかった。
控室。
心音「らぴす」
やっと呼び止める。
らぴす「なに?」
心音「……ほんとに大丈夫?」
一瞬の沈黙。
らぴす「うん」
それだけ。
それ以上、何も言わない。
(なんで)
(なんで“うん”しか言わないの)
ロゼ「もういいでしょ」
らいと「本人が大丈夫って言ってるんやし」
みかさ「構いすぎ」
メルト「……」
らぴすは少しだけ笑う。
らぴす「ありがとう、」
その笑顔が、なぜか一番苦しかった。
帰り道。
(もういいや)
(ちゃんとやってるつもりだったけど)
(全部、うまくいかない)
にとる
7,312
空は暗くなり始めていた。
らぴす「……疲れたな」
その一言だけが、誰にも届かずに消えていく。
──第11話 終わり。
【次回予告】
優しさと無関心の境界線。 そして、誰も知らない“限界”が近づいていく──
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コメント
7件
大丈夫絶対大丈夫じゃないね、らぴすくん、 続き待ってる!


大丈夫かな…? 心配で涙が…続き楽しみに待ってます!\(^o^)/