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日向夏。
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第3話
自転車を漕ぎ始める。
まだ朝早いからか、頬に流れていく風は冷たく、涼しかった。
そんなことを考えているうちに、駐輪場に着いた。
「8時間100円。。」
気にすることもないか。
「行こう。」
私は籠から荷物を取り出し、改札に向かった。
ピッ 定期を使って入ったからか、他の人達とは違う音が朝のホームに響く。
そのまま私は、いつもと反対方面の電車のホームに向かい、始発であろう電車に乗り込んだ。
そこまで早い時間では無いはずだか。。
これからどこに行こうかと考えていると、
ザザッ「各駅停車、大船行き、間もなく発車致します。御乗車されるお客様は速やかに御乗車ください。」
車内アナウンスが響いた。行先も見ずに乗ったから、どこに行くかなんて知らなかった。「大船、、。」
どこにあるか気になり、地図を開く。
どうやら、大船駅は神奈川県にあるらしい。
途中の停車駅でも海沿いの駅がある。
正に、理想の場所。
ふと顔を上げると、電車はいつの間にか発車していた。
そこまで集中していたのかと自分でも驚いた。
ガタンゴトンと電車は走る。
私は、やろうと思っていた宿題を手に持ちながら、外の景色を見ていた。
見たことのない、初めての景色。そんなことを考えていると、次々と人が降りて行った。アナウンスを聞くと、どうやらここは東京駅らしい。
さすがは都会。周りは高い建物ばかりで、電車も多い。
電車は止まったまま。
どうやら、数分間ここに止まるらしい。
「東京、かー。」
興味なんてなく、スマホを見ようとした時、
「こんな時間に学生なんて珍しいねー!君、家出?」
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第3話、読ませていただきました。 主人公の「行き先も見ずに乗った」っていう感じ、すごくわかるなあ。何かから逃げたい気持ちと、無目的な旅の解放感が混ざってて、読んでて胸がぎゅってなった。大船っていう目的地も、「理想の場所」って言葉がすごく響いたよ。 東京駅で「家出?」って聞かれたシーン、ドキッとした。この後どうなるんだろう…続きが気になる🌙