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アイ
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短編 サーモンピンクってえろくね?
続編 snjn R-18
※キャラ崩壊+性描写注意⚠️
この間のサーモンピンクの件から距離感は変わらずともやっぱり仁人が気になる。
「勇斗が好きならちょっとなりたい」
ってなに?どういう意味?
そして水色のイメージの中の仁人が頭から離れない。
爽やかな水色の服を纏った仁人が笑う。
そこに露出なんてほとんど無いのに、穏やかに微笑んだ顔がなんともそそる。
ふわふわの髪の毛が柔らかそうで。
触れるともちっとしてそうな白い肌が眩しい。
俺こういうのに弱いんよな…。
というか思考が思春期過ぎる…。
「…はやと?」
「うおっ」
「…どしたの?」
「あっ…いや…て、え…?」
あれから数日も経ってない。
なのに…
朝やってきた仁人は水色の服を着ていた。
「…水色」
「あーこれ、可愛くない?」
「…かわいい」
「ふふ」
まるでセーラー服のようなものを纏った仁人。
えっ…これは…
「…似合う?」
「…うん」
「セーラーシャツ、買ってみたんだ」
「…水色の?」
「うん」
少しオーバーサイズのその襟から覗く真っ白な首元にキラッと光るネックレス。
鎖骨が見えそうで少ししか見えない。
…いや。たまたまだ。
この後そんな話をしたことなんて多分仁人は忘れてる。
そう、たまたま。
「勇斗、水色がえろいんでしょ?」
「え…?」
「……」
「…そうだよ?」
「……」
「…いや、別に変な目では見てないよ!?」
「…俺まだなにも言ってないけど」
「う、うんそーね」
「…そういう目で見てないの?」
「え…」
「俺のこと…水色の俺の事…この服も可愛いと思うんだけどなぁ」
「…つまりそれはどういう事?」
上目遣いが本当に上手で。
これはなんの時間なんだろう…。
「…勇斗が…言ったから…着てきたのに」
「……」
「…もういい」
「…あっ」
くるりと背を向けた仁人のうなじから肩にかけて服がパックリと開いている。
おいおいおい…
「待って仁人」
「…ん、なに?」
素肌の肩に慌てて手を置くと金色の髪が揺れてゆっくりと振り向いた。
これはもしや…確信犯…?
目が合う。
探るように、試すように俺を見る目が少し潤んでいて…。
「…いや。毎日考えてる」
「…」
「…水色の仁人のこと」
「…」
「だから…驚いて…なんにも言えなかった」
「…そうなの?」
「うん…あんまりにも可愛くて…あと…やっぱり、えろい…」
「…ほんとう?」
「うん…本当」
探るような目がゆっくりと、満足そうに細めれた。
「ね、今日終わったら一緒に帰る?」
「え…」
「勇斗の家行きたい」
「俺ん家?」
「ダメ?」
「…いーけど」
「やった!じゃあ後でね」
いつの間にか握られていた指先がふっと離される。
仁人がどういうつもりで俺に接しているのか、わからない。
でも断れない。
俺は気まぐれで奔放な仁人に振り回される事が、嬉しいのかもしれない。
「…我慢しないと」
遠くなった背中を見ながら呟いた。
…………
「じゃ、帰ろっか」
「おー」
「なんか食べて帰りたいなー」
「うん、俺も腹減った」
会話をしながら歩く。
仁人の思い付きの会話を楽しんでる俺がいる。
時折見る横顔が綺麗で、ぷっくりとした唇に目が行く。
大きな瞳が笑うと細められて、思わず抱き締めたくなる。
こんな俺の内心なんて、こいつは知るわけないんだよなぁ。
「あっ」
「ん?」
「アイス、うまそう」
「えっご飯の前だよ?」
「いいじゃん!今日暑いし」
じんわりと汗ばむ季節。
昼下がりの街に停められたキッチンカーのアイスクリームが確かに凄く、魅力的だ。
「俺はねー」
店前に立てかけられたメニューを、顎に手を添えながら吟味する仁人の姿に少し笑う。
…クリームチーズもうまそうだけどやっぱり…
「「イチゴ」」
思わず顔を合わせた。
「えっ勇斗もイチゴ?」
「仁人も?」
「俺イチゴとソーダにする」
「あー、2個ね。じゃあ俺はクリームチーズ」
「いーね。シェアしよ」
「…いいよ?」
すみませーん、と店員に声を掛ける後ろ姿を見ていた。
照りつける太陽が真っ白のうなじを一層輝かせる。
ラメのように光って、少しだけ汗ばんでいるのがわかる。
すっと横に行って二人分の代金を払う。
「えっ別にしようよ」
「いーよ。今日は俺の奢り」
「…ありがとう」
「うん」
「…あー、暑い」
「暑いね」
その後すぐに手渡されたアイスを歩きながら食べた。
「うんまっ、イチゴうまっ」
「うめー」
「あ、勇斗のクリームチーズ一口ちょうだい」
「いーよ」
「ん〜〜こっちもうまい」
「美味しそうに食べるね」
「だってめっちゃ美味しいもん」
「そっか」
「あっ、ソーダいる?」
「あ、うん」
「ハイ」
自分のアイスをすくって俺に差し出す。
当たり前みたいな間接キスにちょっと戸惑う。
「…ん。うま」
「ねー、美味しいねー」
ニコニコと微笑みながらアイスを次々口に運ぶ仁人を見ながら俺も自分のアイスを食べ進めていく。
最近の俺の頭の中は正にピンク色に占められていて、自覚があるからこそ平常心でいなければと意識していた。
けど…昼間の太陽に照らされて無邪気に笑う仁人を見ていると、なんだかそんな煩悩まで、熱いアスファルトに垂らされた水のようにジュワッと浄化されていくようだった。
「飯はどうする?」
「んー。勇斗は何食べたい?」
「んー、肉食いたい」
「肉いいね。」
「焼肉行っちゃう?」
「おっ、まじ?行くいく」
「じゃあ肉食って帰るか」
「楽しみー」
歩いている手がたまにぶつかって、握れそうな距離。
これは煩悩ではない、よな?
…………
「腹きつい」
「俺も…」
「食いすぎたな」
「うんー…冷麺までたべちゃった」
「食べてたね、あとアイスも」
「ゆずのシャーベットは頼まざるを得ないでしょー」
「今日アイス何個食べたよ」
笑うと腹の中の容量が溜まりすぎて少し痛い。
それは仁人も同じのようだった。
「えー…3個?」
「食いすぎ!腹壊すよ?」
「大丈夫ー」
「…タクる?」
「うん…割り勘で」
「歩くのキツイわ」
「俺も…」
アイス食べて焼肉食べてタクシーで帰る。
金銭的になんとなく罪悪感があるのはまだまだ俺たちには売れたって自覚がない証拠なのかもしれないな。
でもそんな自分たちが嫌いじゃなかった。
タクシーを止めて行き先を告げる。
後部座席に並んで乗った俺たちは多分お互いに眠気に襲われてる。
「…」
「…」
その時。
コテン、と俺の肩に仁人の頭が乗ってきた。
ドキンとしたあと、車が揺れる度ふわふわの髪が頬をくすぐってきて再び理性が揺れる。
仁人、寝てる…?
「…はやく着かないかなぁ」
「…っ」
「…今日は一緒に寝れるね?」
「…うん」
…起きてた。
単に楽だから、もたれかかってきたのか?
それとも…?
確実に手が握れる距離。
仁人の手のひらが上を向いて空いている。
でも……。
「…お風呂どっちから入る?」
「仁人先で大丈夫だよ」
「うんー、じゃあそうしようかな」
「うん。すぐお湯張るね」
…結局手は握れなかった。
ふわふわと掴みどころのない彼が、俺から近付いたら今度は離れそうで、怖かった。
…………
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