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「私がその講師です」
「……」
胸を張って答えるセシリアを、デリックはじとっとした目で見つめている。
その視線がセシリアの背後に立つアランにも向けられ、アランはびくりと肩を震わせた。
「皇后陛下が講師というのは分かりました。ですが、なぜここにお兄様がいるのですか?」
「アラン皇子は私の助手です」
ああ言えばこう言うセシリアに、デリックは諦めたように息を吐く。
講師についてはギルベルトの指示でもあるので、聞き入れるしかないと思ったのだろう。
セシリアが心の中で小さく『ごめんね』と謝っていると、皇宮医師のゼスランが袋を持ってやってくる。
「お久しぶりです、皇后陛下。アラン皇子と遠乗りに行くと聞いたので、約束の物をお持ちしました」
「ありがとうございます!」
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