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コメント
6件
こんなにも幸せになって欲しいと思ったカップルはいません。 結婚おめでとう😭(?) 今回も最高でした。続き楽しみです✨️
尊い…尊いよ…間近で見たい。この2人(?)
バ カ ッ プ ル や の に 怒 れ や ん や ん w オ タ ク ( 彼 氏 ) と ア イ ド ル ( 彼 女 ) み た い w も っ ち ゃ ん 上 手 す ぎ て 禿 げ そ う 👴🏻 ( ?
放課後の空は少し晴れて、
夕日がじんわり差してる。
元貴と並んで歩く帰り道。
俺の右手と、元貴の左手が、たまに触れる。
元貴『ねぇ、若井…ほんとに公園寄るの?』
滉斗『ん?あぁ、寄るよ?
決定事項、拒否権なしね』
元貴『んはっ、強引すぎ…笑』
口ではそう言いながら、元貴は俺に
合わせて歩幅をちょっとだけ緩めてくれてる。
夕焼けでオレンジに染まった横顔が、
まじでえぐい。可愛すぎる。
全力で抱きしめたくなる。
……我慢中。
近くの小さな公園に着くと、
いつものベンチが空いてた。
隣に座ると、元貴がそっと肩を寄せてきた。
何気ない距離。なのに心臓がやばい。
元貴『…なんか、
こういうの、特別みたいだね、』
滉斗『ん?』
元貴『帰りに寄り道って…
…なんか、恋人っぽいっていうか、』
滉斗『俺たち、恋人だけど』
元貴『う、うん、そうだけどっ…!
そういうの、口に出されると…
…照れるってば……』
顔をそむける元貴の耳が、
夕焼けよりも赤く染まってる。
堪らん。無理。尊すぎる。
俺はちょっとだけ体を前に傾けて、
元貴の方を覗き込む。
滉斗『んね、元貴』
元貴『な…何、?』
滉斗『……好き』
元貴『っ……!』
元貴の目が一気に見開かれて、
頬が真っ赤になる。
口元をきゅっと結んで、下を向いた。
元貴『…そういうの、急に言わないでって、』
滉斗『いや、言いたくなるんだって
元貴が可愛すぎるから、』
元貴『ほんと……馬鹿、』
その呟きがあまりにも小さくて愛しくて――
俺は、そっと手を伸ばして、元貴の頬に触れた。
滉斗『……キス、していい?』
元貴『……うん、』
元貴は恥ずかしそうに目を伏せたまま、
だけど頷いてくれた。
それだけで、胸がいっぱいになる。
そっと唇を重ねる。
柔らかくて、温かくて、優しくて…
まさに、俺の大事な“好き”の全部。
離れた瞬間、元貴は俯いて両手で顔を隠した。
元貴『っ……不意にするの、反則…』
滉斗『元貴が可愛すぎるから、
ごめん…いや、ごめんじゃない、
もう1回していい?』
元貴『ちょ、
ちょっと待って、心の準備が……っ!』
滉斗『待てない、ほんとに』
またそっと唇を重ねる。
元貴『……っん、…』
今度は少し長く、息を感じる距離で、
ほんの少し角度を変えて。
元貴の手が、
俺の胸元のシャツをぎゅっと握ってた。
恥ずかしいくせに、ちゃんと俺に
しがみついてくれるその仕草に、
全身の血が熱くなる。
キスを終えて、元貴の肩を抱いたまま、
首筋に口づけた。
滉斗『……大丈夫? 息上がってない?』
元貴『…分かんない、もう…
…頭の中ふわふわしてて……』
滉斗『よし、もう1回しよう』
元貴『は!?待って、!馬鹿井!!』
それでもちゃんと目を閉じてくれるのが、
ずるい。可愛すぎる。
3度目のキスは、
もう何も考えられなくなるくらい自然だった。
唇と唇の間に小さく吐息がこぼれるたび、
元貴の体温が俺の胸に伝わってきた。
滉斗『……ほんとに、好き、元貴の全部』
元貴『…僕も、好きだよ…
…若井のそういうとこ……』
元貴が小さな声でそう呟いた瞬間、
俺の中の何かが完全に崩壊した。
滉斗『何それ、可愛すぎる…
…俺、もう無理かも……』
元貴『む、無理ってなにっ!?』
滉斗『好きが強すぎて、
生きてるのが尊すぎて無理』
元貴『はぁ…っ、ほんと……若井、馬鹿、』
そう言って俺の胸に顔を埋めてきた元貴を、
そっと抱きしめた。
日が暮れても、公園のベンチは2人だけの世界。
キスの回数なんて、もう数えてなかった。
ただ1つ言えるのは、
この日、俺は確信した。
“俺の彼女、尊すぎて、
世界が崩壊しても後悔しない”ってこと。