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コメント
5件
この話大好き。更新されると嬉しくて飛び上がります🖤💙

「翔太、片付けありがとう。そろそろできるから、そこまでにして運ぶの手伝って?」
「はーい」
翔太の手元を見れば、遠目にもかなり綺麗に整理整頓してくれたのが分かる
部屋を出たり入ったりもしてたから、分かるものは片付けるべき部屋に運んでくれたのだろう
「すごいね、あっという間に綺麗になってる」
「へへ、言った通りでしょ?得意って」
「うん、これからもお願い」
「うんっ!任せて!」
頭を撫でてお願いすれば、頼られるのが嬉しいと分かりやすく書いてある笑顔が見上げてくる
「ふふ、じゃあ今度はご飯運ぶのよろしくね」
「はーい」
盛り付け終わったものから渡していく
「わっ!すご!」
「美味しそう!」
「まだあるの?!」
翔太は渡すたびに声をあげて感動している
最後にお味噌汁を渡して食卓につく
「「いただきます」」
「……っん!んまっ!」
見開いた目をキラキラさせて大きな声を出す
「びっくりした……ふふふ、そんなに?」
「あ、ごめんなさい………でも、ほんとに美味しい」
「口に合ったならよかった」
「幸せな味がする」
「たくさんお食べ」
少食と言っていたから心配してたけど、美味しそうに口いっぱいに頬張っていた
途中、ご飯粒が口元に付いていたのに気づいたけど可愛すぎて黙って眺めていたら、それを箸で取ろうとして、また新しく違うご飯粒を付けていた
逆に器用だろと思いつつも、それも黙って見ておいた
自分の口のサイズがいまいち分かってないのか、ずっと口いっぱいにしてもぐもぐと顔を動かしていてなんだかハムスターみたいだった
ご飯を食べ終えてお茶を出してあげると、ソファに座った翔太は、マグを両手で抱えてふぅふぅと冷ましながらちびちびと飲む
半分くらい飲み終わって、お茶の温度が冷まさなくても飲めるくらいになったであろう頃に声をかける
「翔太、お風呂どうする?」
「え?入るけど……?」
「一緒に入る?」
翔太の持っていたマグを取り上げながら聞くと、瞬時に顔が火照って、目を白黒させて焦っている
マグを持ったままだったら、お茶を零していたであろう
「っ!え!……や!……ちょっとまだそれは」
「そう?残念」
「う………ごめんなさい」
「謝ることじゃないよ。……でも、そのうちね」
頬にそっとキスをする
「っ、……………あぅ……えと…………うん」
「はいお茶、お風呂入れてくるね」
「あ、ありがとう」
お茶を翔太の両手に戻してソファから立ち上がる
お風呂の準備をして戻ってくると、俺が座った途端に翔太がぴたっと寄ってくる
「……蓮さん、あの………お風呂ね、嫌なわけじゃないんだよ?……ただちょっと、まだ恥ずかしくて」
不安そうな瞳がこちらを窺い見る
「分かってるよ。そんなことで翔太にがっかりしたりしないから大丈夫」
頬を撫でて、上に向かせると、翔太は俺の手が導くままに顔をあげる
(むしろこの無防備さに頭を抱えたいところなんだけど)
絶対しないけど、つい、むちゃくちゃにしてしまいたくなる自分が一瞬顔を出す
唇を奪ってしまいたいのを堪えておでこにキスを落とす
付き合う前の時間を楽しむとは決めたものの、早いところ告白しないと、俺の身が持たなさそうだ