テラーノベル
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「おいで」
翔太の脇に両手を入れて膝の上に乗せる
腰に手を回してぎゅっと抱きしめる
いつも通りにもたれかかってくると思ったら体に少し力が入っている
不思議に思って体を離して顔を覗き込むと、いつの間にか真っ赤な顔をしていた
「翔太?どうしたの」
「や、あの、その、体勢が」
「ええ?一緒に寝た時も今日の電車も、もっと近かったじゃない」
「そうなんだけどっ………」
「だけど?」
じっと目を覗き込むと、居た堪れなくなったのか両手で顔を覆う
「なんか、その、甘やかされてる、感が、より、強いと、いうかっ………それを、実感、しちゃって…………うぅ〜、はずかし……」
「俺は翔太にだったらどんな風に甘えられても嬉しいけどね」
真っ赤な可愛い顔が見たくて手を掴んで顔からどけさせる
一瞬、抵抗しようとしたのか力が入ったけど、結局やっぱり俺にされるがままだ
掴んだ両手をそのまま握り直して、もう一度顔を覗き込む
真っ赤に濡れた瞳が清らかなのに艶っぽい
「嬉しい?」
「ん、すごく」
「じゃあ遠慮なく」
腰をもう一度引き寄せて、おでこを合わせて頬を撫でる
「っ!ぁう……ちかぁい……」
「かわいい」
「だぁめ………」
「いや?」
「いやじゃない!……あ、ぅ………けどぉ」
「大丈夫、大丈夫」
「も、むりぃ〜」
そう言って顔が見えないようにぎゅっと抱きついてくる
「かわいいお顔見せてくれないの?」
「恥ずかしすぎてむり」
「ふふふ」
ゆっくりと背中を撫でていると、お風呂からアナウンスが聞こえてくる
「あ、お風呂溜まったみたい。翔太入っておいで」
「うん」
「着替えとかは置いておくから」
「ありがと」
「のぼせないようにね」
「………うん」
たっぷり時間をかけてお風呂に入った翔太は、気持ちが落ち着いたみたいで少し眠そうな顔で出てきた
「先にベッド行っておく?眠そうだよ」
「んーん、ここで待ってる」
「そう?じゃあ入ってくるね」
湯冷めしないようにと翔太の肩に毛布をかけてお風呂に向かう
お風呂から出てリビングに戻れば、翔太は案の定、ソファの上に座り込んで船を漕いでいた
「翔太?」
「ん……れんさん……?」
「だから言ったのに」
「………まって、た、かった、ん、だもん」
「ふふ、甘えん坊さん、おいで」
ソファの前にしゃがんで両手を広げると、同じように両手を広げながら倒れ込んでくる
「んん〜、れんさん」
そのままお姫様抱っこをして寝室へ向かう
姫は首に絡ませた手にぎゅうっと力を入れて、くっついてくる
寝室に入ってすぐに寝転ばずにベッドに腰掛けると、翔太の手が俺の頬に伸びてくる
「ん?」
「蓮さん、今日、ありがと。すっごく楽しかった」
「俺も楽しかったよ。ありがとう」
頬に添えられた手に自分の手を重ねて軽く握る
嬉しそうに笑う顔には、眠気のせいで、ふわふわでぽやぽやの可愛さが溢れている
重ねた手を握り直して、目を合わせたまま手の甲にキスをすると、可愛い笑顔にほんのりと赤みがさす
「またデートしようね」
「うんっ」
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