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3 - Dom/Subユニバース#2

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2024年03月05日

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し「あ…あうッ…ぺいんとさッ」ビクッ


彼が助けを求めるが、俺はいまいち状況を読めていなかったため、

動くことができないでいた。

すると、あることに気がついた。


ぺ「もしかして……お前ってSub…?」


そう聞くと彼は、違うと言いたげな顔をしながら首を振っていた。

そんな彼に、俺は一つ命令をした。


ぺ「Stand Up(立て)」

し「ひうッ…!?」ゾクッ


彼は、ふらつく足でゆっくりと立ち上がった。

あぁ、やっぱりそうだ…。


ぺ「まじか……笑」

し「な…んで……?」


信じられないというような顔をしている彼に、俺はもう一度命令をした。







「ありがとうございました~!!」


外に出ると、心地よい風が俺たちの間を吹き抜けた。

俺は目をつむり、息を吸った。空気が美味しい。

密室であんなことをしていれば、まぁこんなことを考えるのは当然だろう。

それより、監視カメラがなくて助かった。まじで。


し「……ぺいんとさん…」


彼に名前を呼ばれ、ふと横を向いた。

彼は、涙目で俺を見つめていた。


し「あの…今日のことなんですけど───」

ぺ「ごめん!ほんとごめん!つい…理性が効かなくなって……」


俺は彼の言葉を遮り、何度も謝った。

彼の顔を見るのが怖くなり、気づけばうつむいていた。


し「そうじゃなくて!」


大きな声でそう言った彼を、思わず俺は見つめた。

よく見ると、涙目になっている顔が赤くなっているのがわかった。


し「その……今日のこと…誰にも言わないでください…」

ぺ「あ~、流石に言わんって笑、てか俺が100%悪いしさ」


俺は苦笑いをしながらそう言った。

そして、俺たちは黙り込んだまま、重い足取りで帰りの道を歩き始めた。


気まずすぎる沈黙が続く。



し「あの…!」


歩き始めて十数分後、彼が口を開いた。


し「もし良かったらですけど…これからも頼んでもいいですか…?」

ぺ「……え…?」


俺は目を見開いた。

まさかそんなことを言われるとは思っていなかった。


し「嫌なら大丈夫なんで…!」

ぺ「全然嫌じゃないよ!……むしろ嬉しいっていうか…なんというか…」ボソッ

し「ん?なんて言いました?」

ぺ「んーん、何でもない!」


俺は前を向いた。

さっきより足取りが軽く感じる。


ぺ「ふふっ」


彼と距離が縮まったことが嬉しかったからか、自然と笑みが溢れる。


いつ想いを伝えようか?


そんなことを考えながら、俺はもう一度彼を見つめた。

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